白髪染め ヘナカラー

ヘナカラーのデメリット~ヘナをやめたい理由はヘナが原因ではない!

 

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2019/10/03

 

2001年5月フレグランスジャーナル社が発行した「aromatopia No.46」に、「ヘナできれいで丈夫な髪に」という記事が掲載されています。

 

出典:aromatopia No.46 表紙

 

投稿者のパティル・シーマ・長澤さんは、インド生まれのインド人で、ご結婚を機に来日され、当時で来日11年。以下の経歴を経てアーユルヴェーダ・パンチャカルマ・セラピストをされています。

  • ボンベイ大学卒(理学士)
  • サングリ大学薬草学科卒
  • インド自然治療カレッジ卒
  • ヨーガ教師養成コース卒

 

この記事に掲載されているのは、ヘナカラーの効果や使い方に加えて、デメリットと注意点も。わずか3ページの記事には、ヘナカラーの全貌が凝縮され、ほぼ語り尽くされている感があります。

さらに、ほぼ同時期に出版された著書「あたまから元気」では、ヘナカラーの現状について、より深く切り込んだ内容も掲載しているのです。

 

出展: あたまから元気 表紙

 

美容業界の当事者には、かりに真相を知っていたとしても、公に語ることのできない内容といえるでしょう。なぜなら、ヘナカラーに関連する全員(利用者、生産者を含む)の、複雑に絡みあった現実が存在するからです。

ヘナカラーのデメリットとは、ヘナ本来の姿ではありません。ヘナの名前をかりて流通する多くの商品が、生み出した結果といえるでしょう。

 

当記事の目的は、「ヘナカラーのデメリット」の本質がどこにあるのかを、明らかにすることです。インドの専門家による切り口で、ヘナカラーと真正面から向き合ってみます。

 

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ヘナカラーのデメリットと注意点

ヘナカラーのデメリットや注意点として、記事に掲載されていた内容を整理すると、以下の10項目となります。1つずつ順に、内容を掘りさげてみましょう。

 

【1】 天然100%のヘナカラーは、ブラックやダークブラウンには染まらない。染まるとすれば、化学染料が含まれている可能性があり、注意が必要。

 

【2】 体調によって、染まり具合が微妙に異なる。

【3】 ヘナカラーは白髪にしか染まらず、黒髪は光を反射してツヤツヤになる。

【4】 白髪と黒髪の両方ある場合は、部分的に赤橙色のメッシュが入る。

【5】 染めた直後は、明るすぎる色に見えても、2~3日後には落ちついて、濃い色になる。時間をかけて、繰り返し使うことで、納得のいく色に染めていくのがヘナカラー。

 

【6】 ヘナが髪を保護して、パーマがかかりにくくなる。パーマによる髪のダメージを回復させるために、パーマ後にヘナカラー・トリートメントをすると良い。

 

【7】 パーマや化学染料によるダメージの影響で、初めてのヘナカラー・トリートメントのときに髪がパサパサになる場合がある。

 

【8】 タオルドライのときに、タオルに色がつく場合がある。

 

【9】 数日の間は、髪が濡れていると多少の匂いはするが、乾くと取れるので心配ない。

 

【10】 妊娠初期や生理中は、なるべく使用を控える。または、頭皮から離して髪だけにつける。生理の1~2日前にやるのがベスト。

 

なお、ヘナカラーの全体像については、以下の記事を参考にしてください。
ヘナカラー(ヘナ白髪染め)~数千年の時を重ね脈々と受け継がれる伝説

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ヘナカラーのデメリット~ヘナをやめたい?

ヘナカラーのデメリットや注意点について、最初のポイントはヘナの使用方法といった単純な話ではなく、奥深くまで入りこんでいきます。はたして、ヘナをやめたい理由は、ヘナが原因といえるのでしょうか?

 

【1】 天然100%のヘナカラーは、ブラックやダークブラウンには染まらない。染まるとすれば、化学染料が含まれている可能性があり、注意が必要。

 

10項目に整理した、ヘナカラーのデメリットや注意点をよく見ると、世間に流通するような、「頭皮がかぶれる」「かゆみがでる」「頭痛がする」などの症状は登場してきません。

いっぽうで、ブラックヘナやダークブラウンヘナに対する、警告的なメッセージが述べられています。つまり、ヘナカラーの評価には、さまざまなヘナ関連商品を使った結果が、混ざってしまっているのです。

 

ヘナは天然の植物なのですから、天候によって葉や粉の状態が異なるのは当たり前。そのヘナについて、図書では単刀直入に、真相が語られています。

 

ヘナカラーのデメリット~ヘナではない!

図書を読み進めるにしたがって、いわゆるヘナカラーのデメリットというものは、ヘナが生み出したものではないことが、明らかになってきます。

 

みんながいつも、鮮やかな安定した緑色のヘナを買いたがるので、ヘナを作る会社側は化学染料を使って、ヘナにきれいな緑色(補足1 参照)をつけてしまいます。

 

ヘナの会社は、いくら害を説明しても、ヘナに緑色で着色した土、または他の草の粉を混ぜてしまうのです。

 

混ざりもののヘナによく用いられる、アウリ(補足2 参照)という植物などは、牛でさえも絶対に食べないほど、有害なものです。けれども、緑色の土や草は色を安定させ、いつまでも緑色が保たれ、重さも増すので、利益第一で考えている会社には都合がよいわけです。

 

現在インドだけではなく、イラン、ヨルダン、パキスタンなどから、自然に栽培されたといわれる、黒く染まる植物染料(補足3 参照)が日本に輸入されています。でもそれは、日本の会社がだまされているか、あるいは事実を知っていても隠しているか、どちらかではないでしょうか。

 

粗悪なヘナが日本に入ってきていることは、とても残念に思っていました。中には緑色に着色された葉っぱや、化学染料(補足4 参照)が混ぜられているものもあります。

 

ヘナを輸入してから、日本のマニキュアっぽい染料(補足5 参照)を混ぜる会社もあります。その混ざりものは、体にとってよいものではなく、もちろん髪にとっても効果的なものではありません。

 

【補足1 - ヘナにきれいな緑色を着色】

ブリリアントグリーン(緑色の化学色素、発がん性物質)

 

出典:富士フィルム 和光純薬株式会社

 

【補足2 - ヘナに混ぜる葉「アウリ」】

「Cassia」は、カッシャ、カシア、アウリ、アワルなどと呼ばれる植物で、薬草から雑草まで多種にわたります。

下の引用で、最初の赤下線には、「カッシャ属およびセナ属は、ともに伝統医学で知られ、例えばナンバンサイカチ(学名:Cassia fistula)は、アーユルヴェーダの薬として用いられます。」と記述されています。

2番目の赤下線部分で説明されているように、「カッシャには数百種あり、何種類あるかは不明」のようです。

 

出典:Wikipedia「Cassia(genus)」
(赤下線は当サイトによる)

 

ここで言いたいのは、要するに植物は多様で、ある種類は雑草でも、ある種類は薬になるということ。生薬の研究開発が、いかに時間を要するかがわかります。

ヘナの成分は、長い歴史の中で、膨大な種類におよぶ植物の中から生き残ってきたものだ、ということです。

 

【補足3 - 黒く染まる植物染料】

いわゆるブラックヘナのことで、詳しくは以下の記事をご覧ください。
⇒ ヘナ白髪染めトリートメントの有害ブラック商品に注意してください!

 

【補足4 - 化学染料】

2004年8月にフレグランスジャーナル社から発行された、「最新ヘアカラー技術 特許にみる開発動向(新井泰裕 著)」。ヘナと変わらない赤橙色の化学染料として、「ピクラミン酸ナトリウム」が掲載されています。

 

出典:最新ヘアカラー技術 表紙

 

出典:最新ヘアカラー技術
132~133ページ
(赤下線は当サイトによる)

 

出典:厚生労働省
(赤線は当サイトによる)

 

【補足5 - マニキュアっぽい染料】

化粧品に関する規制緩和によって、2001年4月からヘナは、それまでの「雑貨」扱いから「化粧品」として登録が可能になりました。それと同時に、マニキュアタイプのHC染料(HCは、「ヘアカラー」の意味)や塩基性染料も、化粧品として使用が可能となります。

そして、HC染料の配合されたヘナカラーも化粧品として登場し、現在も日本の美容院で使用されているのです。

 

<追記>
HC染料は新しい成分で、「医薬品・医薬部外品」では使用を認められていません。つまり、体内に吸収されたときの薬害は想定されておらず、体への影響は未知といえます。事実として分かっているのは、次の2点です。

  • 発がん性が認められている「タール色素」と同じく、石油を原料とする。
  • 「タール色素」よりも分子が小さい。

 

ちなみに、HC染料や塩基性染料は、ヘアカラー製品では普通に配合されています。たとえば、ベストセラーといわれるヘアカラートリートメント(以下の画像)も、髪を染めるのはHC染料や塩基性染料であって、天然の成分ではありません。

天然100%のナチュラル・ヘナと、ヘアカラートリートメントでは、配合する成分を見てしまえば「違いは異次元」といえます。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ ヘナ白髪染めトリートメント究極の無添加~市販の天然100成分を検証

 

要するに、HC染料で染めるのであれば、商品の名前が「ヘナカラー」「ヘアカラー」どちらであっても、結果に大きな違いはないということです。

 

成分の出典: ケンコーコム
(赤下線は当サイトによる)

 

ヘアカラー全般のリスクについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
⇒ 白髪染めトリートメント~ヘアカラーの成分と頭皮トラブルに要注意!

 

人がヘナカラーのデメリットを生み出した

淡々と整理してきましたが、現状を批判したいのではなく、「ヘナカラーをとりまく人々が生んだ現象」だと言いたいわけです。

たとえば、目の前に2つのヘナがあって、一方はウグイス色のナチュラルヘナだとしましょう。もう片方は、鮮やかな緑色をして、短時間で染まり、しかも前者より安いとします。

 

 

多くの消費者は、結果的に後者を選択するでしょうし、少なくともヘナの原産地ともいえるインドでは、そうだということです。昔から使われていたからヘナカラーを利用する、でも手軽な製品があるならば、そちらを選ぶ。ある意味では、当然の流れでしょう。

生産者は消費者ニーズに応えながら、利益を最大化するのが基本ですから、化学染料、緑色の土や草を混ぜて、キレイでよく染まる製品を多く(重く)作ろうとします。

 

化学染料を混ぜるといっても、ほんの数パーセントほどですから、消費者からすれば、重大な危険性が潜んでいるなどどは夢にも思いません。

生産者側も、たいしたことなかろうと、天然ヘナ100%と表記したりするわけです。生活の一部として使用されていたヘナカラーに、いつのまにか化学物質が紛れ込んでいきました。

 

そのような製品が原産地にあふれ、本場インドで買い求めたお土産のヘナは、天然100%と表記されていながら、実際は異なるということに。

冷静に考えて、化学物質の入ったヘナカラーとは、いったい何なのか。昔からヘナカラーが生活にとけ込んでいた、インドの人ならともかくとして、日本人にとって何か意味があるのでしょうか。

 

さらに言ってしまえば、原産地では金銭を払うことで、品質の保証書を獲得することができるのかもしれません。世界の情勢というものは、じっさい何が起こっているのか、疑えばキリがないのです。

ましてや、植物のヘナに別の葉を混ぜたところで、成分分析をしても混入など絶対に分かりません。微生物、カビ、害虫などを、どうやって防いでいるのか。土地の状況によっては、重金属類(鉛、ヒ素、水銀など)の汚染も重大な要素となります。

 

要するに、さまざまな経路を経て、世界からヘナ関連商品が日本にやってくるわけです。

安心して利用できる商品かどうかを確認するためには、消費する前に日本の検査機関で検査するしか、他に方法はないでしょう。

 

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天然100%のヘナを見分ける方法

図書には、化学染料がヘナに含まれているかどうか、調べる方法も掲載されています。ヘナに含まれる色素ローソンが、髪の成分ケラチン(タンパク質)と結びついて発色する性質を利用するものです。

たとえば、ティッシュのようなものに、ヘナの粉を包みます。全体を湿らせても、ティッシュにはタンパク質が含まれませんから、着色しないはずです。何らかの色がつけば、染料によるものだというわけです。

 

 

図書によらなくても、ローソンが酸化して発色する性質によって、他にも多くの方法を考えることができます。

たとえば、ヘナのペーストは酸化とともに茶色に変色していきますが、レモン汁を加えることで変化は早まります。かりにペーストが色あせずに、濃い緑色のままであれば、化学色素が入っていると考えられるのです。

 

本当の危険性とは?

これから利用する商品が、天然100%のヘナカラーであると思いこんでしまうと、危険な事態につながる可能性があります。安心して長時間かけて染めた場合に、化学染料が配合されていたりすれば、限界値を大幅に超えてしまうからです。

使用説明書に記載されている置き時間は、安全性の観点から守るべきといえます。天然100%のヘナカラーであれば、長い時間をかけて染めるほど、トリートメント効果は増すのですが。

 

 

粉の色と匂い

ヘナの葉を粉にしたものは、一見すると抹茶のようで、匂いも抹茶(または畳のイグサ)のようです。水に混ぜるとウグイス色ですが、ペーストも時間の経過とともに、ローソンが酸化して発色が進み、黄土色または茶色に近くなっていきます。

匂いをデメリットというならば、それまでとしか言いようがありません。抹茶の香りが好きでも、飲むことのできない人はいるでしょうが、ヘナを飲む必要はないのです。

 

天然100%のナチュラルヘナ
(左は乾燥粉末、右は水と混ぜたもの)

 

ケミカルヘナ
(左は乾燥粉末、右は水と混ぜたもの)

 

天然100%のヘナ

ヘナは、いわば「生もの」ですから細菌もいるし、そのまま放置すれば、1年もしないうちに劣化し臭くなります。それはデメリットではなく、生鮮品として当然の特徴なのです。

現実には、ガンマ線の照射によって、完全なる滅菌をした商品も存在するとか。ガンマ線照射について、食品には規制があるものの、化粧品にはないようです。

 

ブラックヘナ

ブラックヘナは、天然のヘナにジアミン系の染料などが配合されたもので、ナチュラルヘナとは完全に別物です。ヘナとは名ばかり、といえるでしょう。

粉の色は黒で、金属系の匂いがするので、分かりやすいのが救いかもしれません。

 

ダークブラウンヘナ

化学染料によって暗めのブラウンに染まりますが、なかにはグリーンの粉もあるため、ナチュラルヘナと思ってしまう人もいるでしょう。

ナチュラルヘナとの違いは、水に混ぜると黒くなり、匂いも金属系という点です。

 

ヘナカラーのデメリット~天然100%ヘナの注意点

ヘナカラーのデメリットや注意点、やっと1つ目が終わりました。ここから先は、天然100%のヘナの特徴を整理しますので、使用する際は念頭においてください。

すべてが必ず起こるというわけではなく、可能性を網羅したものです。もちろん、原料となる葉の品質によって、また使用する人の感じ方によっても異なります。

 

染まり具合

【2】 体調によって、染まり具合が微妙に異なる。

 

天然100%のヘナカラーは、要するに草木染めですから、条件しだいで染まり具合も異なります。

 

 

粉の品質や染める人の髪質、さらには染めるときの体調によってさえ、染まり具合が変わると考えてください。

化学染料のように、一定の決まった色に染めることはできません。極端な表現をすれば、染めるときの状態によって染まり方も変わり、どんな色に染まるのか計算することもできず、染めてみなければ分からないのです。

 

【3】 ヘナカラーの色は白髪にしか染まらず、黒髪は光を反射してツヤツヤになる。

【4】 白髪と黒髪の両方ある場合は、部分的に赤橙色のメッシュが入る。

【5】 染めた直後は、明るすぎる色に見えても、2~3日後には落ちついて、濃い色になる。時間をかけて、繰り返し使うことで、納得のいく色に染めていくのがヘナカラー。

 

時間と回数をかけて、しだいに納得のいく色味に仕上げていくのがヘナカラー。はじめは、白髪が赤橙色に染まりますが、3~4日して空気に触れることで、色は薄くなっていきます。

さらに、回数を重ねていくと、落ち着いた濃い色へ。セロファンを重ねていくたびに、色が濃くなっていくのと同じ原理です。

 

 

白髪が赤橙色に染まるのは、とくに日本人にとって、ヘナカラーのデメリットと言えなくもありません。

白髪の量によって、全体的な仕上がりの印象は変わってきますし、カットの仕方によって雰囲気を変えることもできますから、一律にデメリットと断定できないのではないでしょうか。

 

インディゴを組み合わせることによって、染まる色を変える方法もあるので、アレンジのバリエーションは豊富にある、ということも知っておくべきでしょう。

いずれにしろ、時間をかけて自分なりのイメージを作り上げていくつもりで、向き合うと良いのではないでしょうか。一度に髪全体を染めるのでなく、部分的に試して色味を確かめるのもオススメです。

 

ヘナとインディゴの使い方を整理しました。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
白髪染めヘナにインディゴを混ぜる染め方?時間と頻度やり方の決定版!

 

パーマとの相性

【6】 ヘナが髪を保護して、パーマがかかりにくくなる。パーマによる髪のダメージを回復させるために、パーマ後にヘナカラー・トリートメントをすると良い。

 

ヘナカラーとパーマは相性が悪く、ヘナで染めるとパーマがかかりにくくなるため、美容院では時間を延長したり、強いパーマ液を使ったり、熱を加えたりと、さらに髪が傷む工程を加えなければならなくなります。

相性が悪い理由は明らかで、ヘナカラーを繰り返すことで、髪にコシ・ツヤ・ハリが増すから。髪の撥水性が増して、パーマやカラーの薬剤が入らないため、ブリーチして髪を傷めることにつながります。

 

パーマを最優先と考えれば、パーマがかかりにくいのはデメリットといえるかもしれません。ヘナカラーは、パーマのあとにしてください。

そもそも、パーマを本当にかけ続けるのかどうかについては、以下の記事を参考にしてください。
ヘナ白髪染めトリートメント【ヘナとパーマの相性や順番および期間】

 

髪がパサパサ、ゴワゴワ、ギシギシに

【7】 パーマや化学染料によるダメージの影響で、初めてのヘナカラー・トリートメントのときに髪がパサパサになる場合がある。

 

初めてのヘナカラーの後、髪がきしむ、パサパサ、ゴワゴワ、ギシギシに、なることがあるようです。髪がごわつくだけでなく、洗うたびにヘナ色の水が流れてくる、シャツの襟が薄茶色に汚たり、朝起きて枕が薄茶色に汚れていることも。

以前のパーマ、ヘアカラー、合成シャンプーなどで髪の表面に付着していた、コーティング剤がはがれ落ち、一時的に仕上がりが悪くなるからです。

 

加工でキレイな髪に見えても、実際は髪が痛んでいるのが原因で、あまり間を開けずに3回くらいヘナカラーを続けると、改善します。

ヘナの成分が髪のたんぱく質と結合して、髪の表面を覆うようになれば、自然のコーティング剤のように作用して、髪はサラサラになります。

 

色落ち

【8】 タオルドライのときに、タオルに色がつく場合がある。

 

とくに、パーマやヘアカラーなどで髪が傷んでいる場合は、仕上がりが悪いことに加えて、使い始めから数えて3回目くらいまでは、ヘナカラーの色落ちがあると思ったほうが良いでしょう。

 

匂い

【9】 数日の間は、髪が濡れていると多少の匂いはするが、乾くと取れるので心配ない。

 

化学成分に慣れた人には、天然の植物成分の匂いが、逆に気になってしまうかもしれません。選択の問題かもしれませんが、使用に際しては念頭においてください。

 

妊娠中、生理中の使用

【10】 妊娠初期や生理中は、なるべく使用を控える。または、頭皮から離して髪だけにつける。生理の1~2日前にやるのがベスト。

 

妊娠中の使用により、胎児への影響はないこと等を確認しました。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ ヘナ白髪染めトリートメント~妊娠中の危険性や癌とローソンの関係は?

 

パッチテスト

天然100%とはいえ、植物アレルギーはあり得ます。また、過去に化学染毛剤などによってアレルギー症状がでた方は、肌が過敏になっているかもしれません。使用される際は、必ずパッチテストを行ってください。

 

「パッチテストの箇所と時間」に関する諸外国との比較も含め、パッチテストを深く掘りさげました。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ ヘナ白髪染めトリートメント【パッチテストのやり方と48時間の理由】

 

ヘナカラーのデメリット~まとめ

ヘナカラーのデメリットとして、世間に流通する情報の多くは、「ヘナの名前を使ったヘナとは異なる商品」を使用したことによるものです。使用に際して、次の点を念頭においてください。

  • 天然100%のピュアヘナを使用してください。化学染料が配合された製品は、もはやヘナではありません。インド製だからといって、安心できません。
  • 植物アレルギーは、可能性としてあり得ますので、パッチテストを行なってください。
  • さまざまな経路を経て日本で販売されるため、日本の検査機関で最終チェックされた製品が、もっとも安心して使用できるでしょう。
  • 染めてから3~4日して色は薄くなり、重ね塗りによって落ち着いた濃い色になっていきます。一度に髪全体を染めるのでなく、部分的に試して、色味を確認してみるのも良い方法です。
  • パーマとの相性が悪いのは、ヘナカラーのトリートメント効果によるものです。ヘナで染めるのは、パーマのあとにしてください。
  • パーマ、ヘアカラー、合成シャンプーなどで髪が傷んでいた場合は、髪がパサパサになることがあります。あまり間を開けずに、3回くらい続けると改善します。
  • 髪が傷んでいる場合には、はじめの3回ほどは、色落ちもあると考えてください。
  • 髪が濡れていると植物の匂いが多少しますが、乾くと取れます。
  • 妊娠初期や生理中は、なるべく使用を控えてください。

 

本物の純粋なヘナについて、詳しくは以下をご覧ください。
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