ヘナ白髪染めトリートメント【ヘナとパーマの相性や順番および期間】
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2019/10/03
パーマというのは、真っすぐな髪をウェーブのかかった状態に変えるのですから、もはや髪そのものの再構築といえるでしょう。
本題である「ヘナとパーマの相性」に入る前に、パーマの仕組みを簡単に整理しておきます。
(出典:日本パーマネントウェーブ液工業組合)
髪の主成分はケラチンと呼ばれるタンパク質で、ケラチンはシスチンというアミノ酸が結びついたもの。パーマ液は2種類の薬剤(1剤と2剤)を使用し、まず1剤で髪を膨らませて薬剤を浸透させ、シスチンの結合を切断します。
この状態で髪にロッドを巻いたり伸ばしたりして、髪の形を変えてから、2剤を使って切断したシスチン結合を、ねじれた状態で再結合させます。このようにして、ウェーブがかかった状態で、髪を固定するわけです。
パーマとヘナの相性が当記事の本題なのですが、単に相性を述べて、オシマイとすることもできないようです。
とはいえ、パーマをやめるというのも、美容業界の当事者からは真相を語りづらいところでしょう。それならば、語ることのできる方に、登場していただきましょう。
最初に申し上げておきますが、当記事の内容は、次第にパーマの核心に迫っていく構成になっています。
結論のポイントを、以下に列挙しておきますので、ヘナとパーマの相性だけ知っておきたい方には、この序文だけで充分なのかもしれません。
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ヘナとパーマは、相性が良くない。
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併用する場合は、先にパーマをして、1週間ほど経過してからヘナで染めると良い。
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パーマや化学染料の使用はやめて、植物による天然100%のヘナで、傷ついた髪や頭皮の再生を促すべき。
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医療業界において、パーマと同じ薬剤を使用した場合、そのまま排水溝に流すことはできない。
本物の純粋なヘナを選ぶなら、以下をご覧ください。
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目次
ヘナ白髪染めトリートメントとパーマ
髪を膨らませて薬剤を髪に浸透させるため、パーマ液の1剤に配合されているのはアルカリ剤です。いっぽう、「白髪染め」「トリートメント」2つの効果があるヘナカラーは、水に混ぜると酸性領域になります。
そのため、ヘナカラーとパーマを同時に行うのは、相性が良くありません。さらに、ヘナカラーは白髪を染めるだけでなく、トリートメント効果もあるため、ヘナカラーを使用した直後では、パーマもかかりにくいといえます。
なお、ヘナカラー(ヘナ白髪染め)の全体像については、以下の記事を参考にしてください。
⇒ ヘナカラー(ヘナ白髪染め)~数千年の時を重ね脈々と受け継がれる伝説
ヘナとパーマの相性、順番、期間
ヘナとパーマの相性や順番について、美容院とまったく異なる世界の方は、どのように考えておられるのか。
2001年10月に出帆新社から出版された、「あたまから元気! アーユルヴェーダで安心美髪・ヘナと家庭療法」。著者のパティル・シーマ・長澤さんは、インド生まれのインド人で、ご結婚を機に来日され、ヘナやアーユルヴェーダの講師活動をされています。
出典:あたまから元気! 表紙
図書の32ページに、「ヘナとパーマの相性」が掲載されているので、酸性染料(タール染料、ヘアマニキュアやカラートリートメントなど)と比較してみます。
著者にとって、ヘアカラーは選択肢として視野に入っていないようで、掲載すらされていません。
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酸性染料:パーマがかかりにくくなる。
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ヘナ :パーマをかける直前にヘナをするとかかりにくくなるが、パーマをかけた後にすると、パーマが取れにくくなる(期間の記述なし)。
いずれにしても、ヘナとパーマを併用するのであれば、パーマを先にするのが正解のようです。ヘナのトリートメント効果を利用して、パーマで傷んだ髪を修復するのが、順番として好都合だと考えられます。
せっかくの機会ですから、ヘアカラーとパーマの相性も見ておきましょう。パーマをしてからヘナで染めるまでの、期間に関するヒントを得ることができるかもしれません。
ヘアカラーとパーマの相性、順番、期間
ヘアカラーに配合されているのは酸化染毛剤ですから、パーマとの相性はヘナカラーと同様であろうと考えられますが、念のため確認しておきます。
2015年12月に幻冬舎が発行した、「あなたを美しく輝かせる HAIR COLOR DESIGN BOOK」。全国のサロン(美容室)で構成する「日本ヘアカラー協会(JHCA)」による編集ですから、美容業界を代表した意見と考えて良いでしょう。
出典:あなたを美しく輝かせる
HAIR COLOR DESIGN BOOK
表紙
この図書には、美容院で染める際のQ&Aが特集されており、「パーマとヘアカラーは同時にできますか?」という質問に対する答えが掲載されています。
図書によると、同じ日にパーマとヘアカラーをする場合は、パーマを先にというのが正解となります。ヘアカラーをしてからパーマをすると、せっかくのカラーがとれてしまうからです。
パーマの仕上がりにこだわる場合は、カールが落ち着く1週間後くらいに、ヘアカラーをすると良いそうです。頭皮や髪のコンディションを、カラリストに見てもらって、相談したほうが良いでしょう。
「カールが落ち着く1週間後」というのはパーマの特性ですから、ヘナカラーで染めるのも、パーマしてから1週間後くらいが良いと考えられます。
ヘナとパーマの相性より前に
冒頭で解説したように、パーマとは髪をいったん破壊してから、再構築するようなもの。ヘナとパーマの相性より前に、むしろパーマと髪の問題が根底にあるわけです。
日常的に利用されるパーマが、髪にとってどれほど好ましくないものか、利用者に伝わっていないのではないでしょうか。せめてパーマの正確な事実を知ったうえで、利用者には判断していただきたいものです。
ヘナの全貌について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
⇒ ヘナ白髪染めの頻度と効果や方法~自宅での塗り方と置き時間やコツ!
ヘナとパーマ~美容院プロが語る
2015年12月に彩流社が発行した、「なっとく!の ヘアカラー&ヘナ&美容室選び」。著者は、美容院プロの森田要さんと、編集家の山中登志子さんです。
出典:なっとく!の ヘアカラー
&ヘナ&美容室選び 表紙
長年にわたって第一線で活躍され、日本におけるヘナカラーの第一人者であり、全国で普及活動を行う著者の主張は、じつに明解です。
ヘアカラーやパーマは、どちらも髪を劣化させる薬品が使われているのですから、ともにおすすめしません。
「髪や地肌の負担を軽くするために、ヘアカラーとパーマの間隔を、1週間以上あけましょう。」などと言われること自体が、髪に負担のかかることを意味するのです。
パーマや化学染料の使用をやめて、植物による天然100%のヘナカラーで、傷ついた髪や頭皮の再生を促しましょう。
パーマの真相
以下の画像は、ヘアカラーによる髪の損傷を、顕微鏡で撮影したものです。
出典:日本毛髪科学協会
「新ヘア・サイエンス」38ページ
以下の画像は、パーマによる髪の損傷を示しています。
出典:日本毛髪科学協会
「新ヘア・サイエンス」37ページ
2017年5月に茅花舎から発行された、「最高のヘナを求めて 髪を美しくする奇跡の植物」。著者は、先ほども登場した、森田 要さんです。
出典:最高のヘナを求めて 表紙
図書の94ページに、平田肛門科医院 院長 平田雅彦先生による、記事が投稿されています。タイトルは、「化学物質を減らさなければ、病気は減らない」。
平田先生は、最新の医療技術と心身の両面から生活指導されることで、患者さんが本来持っている自己治癒力を、引きだすことに努めておられます。
記事の冒頭で平田先生は、パーマ液の成分について、詳細に解説されています。以下は、そのポイントです。
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1剤の主成分(チオグリコール酸)は、便器の黄ばみを落とす洗浄・除菌剤と同じ。
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トイレ掃除のとき、ゴム手袋で手を守るような液を、髪に塗るのと同じこと。
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2剤の薬剤は、除草効果のあるもの。中枢神経や腎臓に対して刺激が強く、麻痺やけいれん、腎機能障害を引きおこす恐れもある。
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パーマ液を使用後に、そのまま下水道に流すのも問題。同じ薬剤を、病院で使用した場合には、そのまま排水溝に流すことはできない。
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医療業界で、薬品や材料の取り扱いに厳しいのは当たり前として、次に厳しいのは食品業界。同じような薬剤を使用するのであれば、美容業界にも同様な厳しさが求められるべき。
パーマ液だけでなく、化学染料についても言及されています。
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ヘアカラーに配合される、酸化染毛剤の主成分PPD(パラフェニレンジアミン)は、スプーン1杯を飲むと死に至る、毒性の強い化学物質。
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ヘアマニキュアにも、発がん性物質のタール系色素が含まれる。
平田先生の解説はさらに続きますが、これで充分ではないでしょうか。
さらに詳しくは、以下をご覧ください。
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