白髪染め

白髪染めの皮膚アレルギー対処法とカラートリートメントの成分チェック

白髪を気にせず、ストレスのない快適な毎日!
白髪染めトリートメントしながら健康で丈夫な髪と頭皮を手に入れる方法

 

2015年(平成27年)消費者庁は、ヘアカラーに配合される酸化染毛剤が、アレルギー性接触皮膚炎を引き起こしやすいと警告しています。

しかも、そのことは、「理美容師や皮膚科医の間ではよく知られている」とまで記述されているのです。

 

出典:消費者庁(赤線は当サイト)

 

いまでは「ジアミン系」という言葉がかなり普及したと思われますが、考え方によってはそれが「不幸の始まり」と言えなくもありません。

なぜならば、「ジアミン系色素不使用」というアピールが、あたかも安心・安全の代名詞かのような錯覚を消費者に与えてしまうからです。

 

白髪を染める製品はさまざまですが、ほとんどは化学染料で染めるというもの。どんなに多くの「髪や頭皮に優しい」成分でアピールしても、結局は化学物質で白髪を染めるわけです。

当サイトは、そのような「目くらまし」みたいな製品をオススメしませんが、世間は錯覚で満ちあふれています。

 

 

はたして、ジアミン系が配合されなければ本当に安全なのか、染料の成分を1つずつ掘りさげてみると、驚くべき事実が判明しました。それらの真相をもとに、当記事では具体的な対処法を整理します。

結論からいえば、自分のことは自分で守るしかないということです。なぜならば、理美容師によく知られているといいながら、「理美容師は必ずしも守ってくれませんよ」と、消費者庁のレポートに記述されているのですから。

 

以上に述べた内容を、すべて具体的に解説していきますので、読み終えた方は、「すべて自己責任」という原則を忘れないようにしてくださいね。

 

なお、当サイト全体の結論を「白髪染めトリートメントしながら健康で丈夫な髪と頭皮を手に入れる方法」に整理しましたので、合わせてご覧ください。

 

白髪染めと皮膚アレルギー

白髪染め、おしゃれ染め、ヘアカラー、ヘアマニキュア、カラートリートメントなど、白髪を染めるための多様な製品。

それぞれ、白髪を染めるための染料が異なるため、一言でアレルギーといっても頭皮への影響は異なります。

 

各製品に配合されている染料ごとに、どのようなリスクがあるのか掘りさげてみましょう。

製品の呼び名は、NPO法人 日本ヘアカラー協会(JHCA)が編集した「新ヘアカラー入門」の製品分類にしたがって進めていきます。

 

出典:新ヘアカラー入門 表紙

 

出典:新ヘアカラー入門

 

そもそも、皮膚炎とアレルギーの違いも、一般的にはあまり知られていないでしょうから、まずは医学的な意味から確認しておきます。

なお、製品の分類と染料について、詳しくは「白髪染めトリートメント~自宅で染める市販タイプと美容院の比較結果」を参考にしてください。

 

皮膚炎とアレルギーの意味

公益社団法人 日本皮膚科学会(創立は明治33年)が公表している、「接触皮膚炎(かぶれ)に関するQ&A」に掲載されている内容を要約すると、次のようになります。

 

  • 細菌やウィルスなどの病原体、刺激性の物質が皮膚に触れることによって、炎症(かゆみ、ヒリヒリ感を伴う)を起こすことを、接触皮膚炎(かぶれ)と呼ぶ。

  • 接触皮膚炎(かぶれ)には、刺激性接触皮膚炎と、アレルギー性接触皮膚炎がある。

  • 刺激性接触皮膚炎は、石けんや化学物質(強酸性、強アルカリ性)によって、皮膚が刺激されて起こるかぶれ。体質と関係なく、誰でも起こる可能性がある。

  • アレルギー性接触皮膚炎は、アレルギーのある人だけに起こるかぶれ。アレルギーとは、特定の抗原(体内に侵入した異物)に対して敏感になった状態のこと。

 

つまり、白髪染め製品は皮膚に直接触れるのですから、体質や使用歴によって、刺激性接触皮膚炎・アレルギー性接触皮膚炎ともに起こり得るといえます。

 

白髪染めの成分と頭皮トラブルについて、「白髪染めトリートメント~ヘアカラーの成分と頭皮トラブルに要注意!」も合わせてご覧ください。

 

白髪染めとアレルギー

すでに、アレルギーの原因として有名になった感のある、白髪染め。ヘアカラー製品には、明るく染める「おしゃれ染め」から、暗めに仕上げる「白髪染め」まで、多彩な色のラインナップがそろいます。

1剤(アルカリ剤と酸化染毛剤)と2剤(過酸化水素)を、混ぜ合わせて使用。アルカリ剤でキューティクルを開いて、薬剤を髪の中に浸透させます。

 

出典:放射光が拓く化学の現在と未来

 

アルカリ剤と過酸化水素の反応で発生した酸素が、メラニン色素を分解して、黒髪を脱色。さらに酸化染毛剤が、髪の内部から発色するという仕組みです。

 

出典:新ヘアカラー入門

 

登場した3種類の薬剤が、引きおこす可能性のある接触皮膚炎(かぶれ)を整理すると、次のようになります。

  • 刺激性接触皮膚炎:アルカリ剤、過酸化水素
  • アレルギー性接触皮膚炎:酸化染毛剤

 

たとえば、以下の製品では、1剤のパラアミノフェノールパラフェニレンジアミン(酸化染毛剤)と強アンモニア水(アルカリ剤)、2剤の過酸化水素水が、接触皮膚炎(かぶれ)を引きおこすおそれのある化学物質です。

 

出典:ケンコーコム(赤線は当サイト)

 

パラアミノフェノール・パラフェニレンジアミンともに、「アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ」があると、「危険」指定されています。

 

 

出典:厚生労働省(赤線は当サイト)

 

アンモニアは、「皮膚刺激性、眼刺激性」があると、「危険」指定されています。

 

出典:厚生労働省(赤線は当サイト)

 

過酸化水素は、「皮膚刺激性、眼刺激性、発がん性」があると、「危険」指定されています。

 

出典:厚生労働省(赤線は当サイト)

 

ヘアマニキュアとアレルギー

ヘアマニキュアで、刺激性接触皮膚炎またはアレルギー性接触皮膚炎を引きおこす可能性がある成分は、染料として配合されている酸性染料(タール色素)です。

 

出典:ケンコーコム(赤線は当サイト)

 

ヘアマニキュアを塗ると、髪の表面が電気的にプラス(+)の状態になります。酸性染料(タール色素)がマイナス(-)の性質を持つことを利用して、髪の表面を包みこむものです。

 

出典:新ヘアカラー入門

 

酸性染料(タール色素)はすでに発がん性が認められており、皮膚につくと取れにくい染料ですから、使用する場合はできるだけ頭皮などにつかないよう、注意してください。

 

出典:Wikipedia「タール色素」

 

カラートリートメントとアレルギー

カラートリートメントで、刺激性接触皮膚炎またはアレルギー性接触皮膚炎を引きおこす可能性がある成分は、染料として配合されている酸性染料(タール色素)塩基性染料またはHC染料です。

塩基性染料によるカラートリートメントを塗ると、髪の表面が電気的にマイナス(-)の状態になります。塩基性染料がプラス(+)の性質を持つことを利用して、髪の表面を包みこむものです。

 

出典:新ヘアカラー入門

 

また、HC染料は電気的な性質を持たず、直接染料として髪の表面に付着します。分子が小さく、キューティクルの隙間から髪の内部に浸透することもあり、一般的には塩基性染料と併用されるようです。

 

出典:ケンコーコム(赤字は当サイト)

 

HC染料(HC青2など)と塩基性染料(塩基性青99など)は、2001年の規制緩和によって新たに化粧品への配合が認められた染料のため、カラダへの影響は未知といえます。

ところが、すでに2005年にはパラフェニレンジアミンと同等以上のアレルギーを引き起こす可能性が指摘されているのです。

 

出典:東京都健康安全研究センター

 

この論文で指摘している色素は、以下となります(カッコ内は、論文での略称)。

  • HC 青2(HB2)、HC 赤3(HR3)、HC 黄2(HY2)、HC 黄4(HY4)、HC 黄5(HY5)
  • 塩基性 青99(BB99)、塩基性 茶17(BB17)

 

論文で、たまたまサンプルとして検討された成分ですが、「HC 青2」「HC 黄4」「塩基性 青99」は、さきほどのカラートリートメントにも配合されていました。

酸性染料(タール色素)、HC染料、塩基性染料の真相について、詳しくは「白髪染めトリートメントは低刺激で傷まない?その驚くべき真相とは!」をご覧ください。

 

白髪染めのアレルギー対処法

白髪染めに限らず、接触皮膚炎(刺激性接触皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎)になると「かぶれ」るので、なってしまえば気がつくはずです。

状態にもよるでしょうが、発症してからの対処法は、皮膚科で受診するのが何よりでしょう。

 

ここでは、いかにして未然に防ぐのかという点に移っていきます。たとえ美容院で染める場合でも、自分で自分を守るという意識がいかに大切かということが分かるはずです。

冒頭で紹介した消費者庁のレポート、じつは理美容師に対するアンケート調査も行っているのですが、よく見ると驚くべき現実がアブリ出されています。

 

出典:消費者庁(赤字は当サイト)

 

カラーリングの施術で、顧客から痛みやかゆみ等の訴えを聞いたら、どのように対応するかという質問に対して、61%は「お客様が希望する場合は施術を続ける」と回答しています。

これは、正式なアンケートの集計結果ですから、実態としては施術を続ける割合がさらに多いと考えられます。まさに「自己責任」ということです。

 

パッチテスト(レポートでは、セルフテストと表現)という未然に防ぐ方法がありながら、その実施を提案する理美容師は、正式なアンケートでさえ3割なのですから。

 

パッチテストとは?

日本皮膚科学会の記事には、パッチテストに関するQ&Aも掲載されており、まとめると次のようになります。

 

【Q】
接触皮膚炎(かぶれ)の検査には、どのようなものがありますか?

【A】
刺激性接触皮膚炎はアレルギー性ではないので、特に検査を行いません。アレルギー性接触皮膚炎の検査で、最も重要なものは、パッチテストです。

 

【Q】
パッチテストとは、どのような検査法なのですか?

【A】
あらかじめ、原因と考えられる物質を、バンソウコウなどに付けておきます。皮膚の正常な場所に貼って48時間後にはがし、バンソウコウによる刺激がおさまった頃(1.5~2時間後)に、1回目の判定を行います。その後、72時間後(または96時間後)、1週間後に判定を行います。

 

パッチテストについては、さらに詳しく「ヘナ白髪染めトリートメント【パッチテストのやり方と48時間の理由】」で掘りさげていますので、参考にしてください。

 

白髪染めの皮膚アレルギー対処法~さいごに

白髪染め、おしゃれ染め、ヘアマニキュア、カラートリートメントと、さまざまな製品が登場しました。何を使うにしろ、常に皮膚アレルギーと隣りあわせです。

当サイトとしては、その対処法としてパッチテストの重要性を再認識するとともに、髪と頭皮のケアを化学物質に頼らないことをオススメします。

 

ジアミン系よりマシとか、パラベン無添加だから良さそうとか、ノンシリコーンのほうがよく染まるとか、そんな基準で選んでも、ダメージが蓄積した結果は同じようなものです。

化学物質に頼らなくても、白髪を染めて、髪を艶やかにし、頭皮ケアで髪のハリ・コシを増す方法は存在するのですから。

 

以上を事前の予備知識としたうえで、当サイト全体の結論「白髪染めトリートメントしながら健康で丈夫な髪と頭皮を手に入れる方法」をご覧ください。

 

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