白髪染め

白髪染めでかぶれる原因と成分や対処~ヘアカラートリートメントも深刻

白髪を気にせず、ストレスのない快適な毎日!
白髪染めトリートメントしながら健康で丈夫な髪と頭皮を手に入れる方法

2019/08/07

 

2017年5月に芽花舎から発行された「最高のヘナを求めて 髪を美しくする奇跡の植物」。著者は、森田 要さんです。

著者は、現役の美容師で美容院の経営者ながら、化学物質による髪や頭皮のケアをすべて否定されています。カラーリングだけでなく、パーマやトリートメントまでも。

 

出典:最高のヘナを求めて 表紙

 

図書のタイトルにもあるように、全国各地でヘナの普及活動をされているのは、現場の施術によって本来の髪を失っていく顧客の姿に、心を痛めてこられたからでしょう。

通称「ヘアカラー」「ヘアダイ」「白髪染め」などと呼ばれるものに配合される薬剤のため、じっさいに現場で次のようなことが起こるといいます。

 

髪が傷むだけでなく、頭皮が腫れる、ブツブツができる、まぶたや顔が腫れるなど、アレルギー症状の現れることがあります。

 

すでに2015年には、消費者庁がこのことを警告しており、酸化染毛剤の危険性は「理美容師や皮膚科医の間ではよく知られている」とまで明記されていました。

 

出典:消費者庁

 

白髪染め関連の各製品によって起こるトラブルは、髪を染める薬剤によるもの。多くのヘアカラートリートメントも、結局は化学染料で白髪を染めるというのが、まぎれもない事実なのです。

だからこそ、かぶれない白髪染めやヘアカラートリートメントを本当に求めるならば、白髪を染める染料の成分に着目すべきでしょう。

 

当記事では、キーワードとなるべき「染料」のみに焦点を当てて、かぶれの原因となる成分と対処法を深く掘りさげてみます。

 

なお、化学物質に頼らない方法を、1つの記事に整理しましたので、合わせてご覧ください。
白髪染めトリートメントしながら健康で丈夫な髪と頭皮を手に入れる方法

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白髪染めでかぶれる原因と成分

白髪染めやヘアカラートリートメント関連製品で、なぜトラブルが起きるのか。その原因と成分は単純明快で、白髪を染める化学染料には、皮膚炎(かぶれ)を引きおこす可能性があるから。

髪や頭皮に良さそうな他の成分が、どれほど多く含まれていても、白髪を染めるのは化学物資です。

 

 

ジアミン系」という言葉はかなり普及しましたが、製品の成分表を見て「ジアミンという成分は書いていませんけど・・・」という声もあったりします。

それもそのはず、消費者庁が酸化染毛剤として具体的に指摘したのは、3成分「パラフェニレンジアミンパラアミノフェノールメタアミノフェノール」なのです。

 

白髪染め関連の製品を見るときは、白髪を何で染めているのか、まず成分表から確認することが重要でしょう。

はじめに、製品ごとの染料を整理しますが、あまりに多くの製品と呼び名があるため、「新ヘアカラー入門」(NPO法人 日本ヘアカラー協会 編集)の分類にしたがって進めていきます。

 

出典:新ヘアカラー入門 表紙

 

出典:新ヘアカラー入門

 

白髪染め(ヘアカラー)の仕組み

白髪を暗めに染める「白髪染め」から、明るく仕上げる「おしゃれ染め」まで、多くの色味をそろえるヘアカラー製品。

1剤と2剤を混ぜ合わせて使用するもので、使用される薬剤は3種類です。

 

出典:放射光が拓く化学の現在と未来

 

1剤に含まれる「アルカリ剤」がキューティクルを開いて、髪の中まで薬剤が浸透。「アルカリ剤」と2剤の「過酸化水素」が反応して発生した酸素が、メラニン色素を分解して髪を脱色します。

 

出典:新ヘアカラー入門

 

明るくなった髪の内部で、1剤に含まれる染料の「酸化染毛剤」が発色するため、多彩な色に染めやすいわけです。

 

白髪染めが合わない原因

白髪染めやヘアカラーが合わない人は、「アルカリ剤」「過酸化水素」「酸化染毛剤」のいずれかが原因で、接触皮膚炎(かぶれ)になっている可能性が高いです。

公益社団法人 日本皮膚科学会(明治33年に創立)による「接触皮膚炎(かぶれ)に関するQ&A」を整理すると、以下のようになります。

 

  • 接触皮膚炎(かぶれ)とは、細菌・ウィルスなどの病原体や刺激性の物質が、皮膚に触れることで炎症(かゆみ、ヒリヒリ感を伴う)を起こすこと。
  • 接触皮膚炎(かぶれ)には、刺激性接触皮膚炎アレルギー性接触皮膚炎の、2種類がある。
  • 刺激性接触皮膚炎とは、石けんや化学物質(強酸性、強アルカリ性)の刺激によるかぶれで、体質と関係なく誰でも起こる可能性がある。
  • アレルギー性接触皮膚炎とは、アレルギーのある人だけに起こるかぶれ。アレルギーとは、特定の抗原(体内に侵入した異物)に対して敏感になった状態のこと。

 

白髪染めやヘアカラーに配合される薬剤と、接触皮膚炎(かぶれ)との関係は、次のようになると考えられます。

  • 刺激性接触皮膚炎:アルカリ剤、過酸化水素
  • アレルギー性接触皮膚炎:酸化染毛剤

 

出典:ケンコーコム
(赤線は当サイト)

 

たとえば、上図の白髪染めには次のような薬剤が配合されていることが分かります。

  • 1剤の酸化染毛剤:パラアミノフェノール、パラフェニレンジアミン
  • 1剤のアルカリ剤:強アンモニア水
  • 2剤:過酸化水素水

 

それぞれの化学物質は、どのような性質を持つのでしょうか。

 

パラアミノフェノール、パラフェニレンジアミン

パラアミノフェノールは、「アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ、眼刺激」がある「危険」な化学物質です。

 

出典:厚生労働省

 

パラフェニレンジアミンは、「皮膚刺激、眼刺激、アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ」がある「危険」な化学物質です。

 

出典:厚生労働省

 

アンモニア

アンモニアは、「皮膚刺激性、眼刺激性」がある「危険」な化学物質です。

 

出典:厚生労働省

 

過酸化水素

過酸化水素は、「皮膚刺激性、眼刺激性、発がん性」がある「危険」な化学物質です。

 

出典:厚生労働省

 

白髪染めによるかぶれ対処法

白髪染めを使用することによって違和感を感じた場合は、薬剤による接触皮膚炎(かぶれ)である可能性が非常に高く、すみやかに皮膚科で受診して対処するべきです。

理美容院の施術によって発症した場合でも、理美容師の提案はドクターによる診断によるものではないことを、再認識するべきでしょう。

 

白髪染めがしみる

白髪染めがしみるのは、1剤の「アンモニア(強アルカリ性)」か、2剤の「過酸化水素(強酸性)」によって頭皮が刺激され、ヒリヒリ感を伴う刺激性接触皮膚炎(かぶれ)を起こしている可能性があります。

 

白髪染めによる炎症

白髪染めによる炎症は、アンモニア・過酸化水素による刺激性接触皮膚炎、酸化染毛剤によるアレルギー性接触皮膚炎ともに可能性があります。

症状の重さはさまざまでしょうが、くれぐれも素人判断でやり過ごさないことです。

 

白髪染めやヘアカラー後に頭皮が痛い

白髪染めやヘアカラー後に頭皮が痛い場合は、もはや異常事態です。可能性としては、アンモニア・過酸化水素による刺激性接触皮膚炎、酸化染毛剤によるアレルギー性接触皮膚炎ともに考えられます。

先の例よりも、さらに重症と思われますので、染めるのを止めて、すみやかに皮膚科で受診してください。

 

カラーでかぶれたら

カラーでかぶれたら、頭部に発症するため、何となくカラーリングの問題ではないかと気づいているはずです。

理美容院で施術している場合は、理美容師に遠慮してしまうかもしれませんが、最終的には自己責任であることを忘れないでください。

 

ちなみに、先の消費者庁による調査では、理美容師に対する次のような質問があります。

カラーリングの施術中に、お客様から痛みやかゆみ等の症状を訴えられたとき、どのように対応しますか?

 

出典:消費者庁

 

なんと、61%の回答は「お客様が希望する場合は、施術を続ける」という驚くべきものです。

正式な調査の集計結果がこの状態ですから、現場の実態はこんなものではないでしょう。もはや、「自己責任」としか言いようがありません。

 

白髪染めのかぶれを予防する方法

白髪染めによるかぶれを予防するために、パッチテストが重要であることは、理美容師や皮膚科医には常識のはずです。

ところが、アレルギー症状が出たことがある顧客に対してさえ、パッチテスト(アンケートでは、セルフテスト)を顧客に提案する理美容師は3割という現状を知っておくべきです。

 

出典:消費者庁

 

パッチテストについては、「ヘナ白髪染めトリートメント【パッチテストのやり方と48時間の理由】」で詳しく掘りさげましたので、参考にしてください。

 

ヘアカラートリートメントでかぶれる原因と成分

白髪染めなどヘアカラー製品の薬剤について、接触皮膚炎(かぶれ)の原因と成分を詳しく解説してきましたが、じつはヘアカラートリートメントにこそ本当の問題があります。

なぜならば、いわゆるジアミン系のリスクがあまりにも有名になったので、「ノンジアミン」という言葉が、あたかも安全を証明するかのように使われてしまうからです。

 

じっさい、ヘアカラートリートメントの広告を見ると、「ジアミン系不使用」とアピールしながらも、白髪を何で染めているのかには触れません。

 

出典:サスティ

 

出典:Jコンテンツ

 

出典:マイナチュレ

 

まるで合言葉のように、「無添加」「天然染料、植物由来成分を使用」とアピールし、自然の成分で白髪を染めるかのように錯覚してしまいます。

ちなみに、無添加の本質については「白髪染めトリートメントに無添加オーガニックは何の価値もありません!」に整理しましたので、参考にしてください。

 

では、各製品が白髪を染めている成分とは何なのか。

 

出典:ケンコーコム

 

出典:ケンコーコム

 

出典:マイナチュレ

 

3つのすべてに、HC染料(HC青2、HC黄2、HC黄4など)、と塩基性染料(塩基性青99、塩基性茶16、塩基性赤76、塩基性黄57など)が使われています。

つまり、本当に白髪を染めている成分は化学染料であって、天然染料や植物由来成分ではありません。

 

塩基性染料とは、電気的な性質を利用することによって、髪の表面を染料で包みこむ工夫をしたものです。

塩基性染料の配合された製品を塗ると、髪の表面がマイナス(-)となり、電気的にプラス(+)の塩基性染料と結合します。

 

出典:新ヘアカラー入門

 

HC染料は直接染料で、電気的な性質を持ちません。分子が小さく、キューティクルの隙間から髪の内部に浸透する特徴を持つものです。

広告では触れられることのない、HC染料・塩基性染料とは、どのような化学物質なのでしょうか。

 

HC染料

化粧品原料メーカー 日光ケミカルズが発行する「新 化粧品ハンドブック」では、HC染料について次のように解説されています。

 

出典:新 化粧品ハンドブック 表紙

 

出典:新 化粧品ハンドブック 349ページ

 

ニトロアミノフェノールとは、「皮膚刺激、重篤な眼の損傷」の可能性がある「危険」な化学物質です。

 

出典:環境省「化学物質情報検索システム」

 

出典:東京化成工業

 

ニトロフェニレンジアミンとは、「アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ」を「警告」された化学物質です。

 

出典:厚生労働省

 

塩基性染料

東京都健康安全研究センターによる、「毛髪用化粧品に配合される新規染毛用色素の分析法」(2005年の年報)という論文があります。

HC染料・塩基性染料が、2001年の「化粧品等に関する規制緩和」で化粧品に配合することが可能になってから、4年後に書かれたものです。

 

出典:東京都健康安全研究センター

 

論文には、「染毛用の色素には、パラフェニレンジアミンと同程度以上のアレルギー性を有するものもあると、報告されている」と記述されています。

具体例として掲載されているのは、次の色素です(カッコ内は、論文での略称)。

 

HC染料:HC 青2(HB2)、HC 赤3(HR3)、HC 黄2(HY2)、HC 黄4(HY4)、HC 黄5(HY5)

塩基性染料:塩基性 青99(BB99)、塩基性 茶17(BB17)

 

論文で、サンプル検討された成分ながら、「HC 青2」「HC黄2」「HC 黄4」「塩基性 青99」は、先ほど取りあげたヘアカラートリートメントに配合された成分と一致していることが分かります。

 

かぶれない白髪染めとヘアカラートリートメントとは

かぶれない白髪染めとヘアカラートリートメント、むしろ本題はここからかもしれませんが、答えはじつにシンプルで「優先順位を明確に」すること。

白髪を染める染料は、何にするのか?

髪と頭皮をケアする成分は、何にするのか?

 

かぶれない、安心・安全な白髪染めやヘアカラートリートメントとは、「安心・安全な染料で、白髪を染め」て、「安心・安全な成分で、髪と頭皮をケア」するものです。

それが化学物質ではなく「天然100%ナチュラル染料」で、同時に「トリートメント効果」も得ることができれば、まさに理想的だと思いませんか?

 

出典:Wikipedia「ヘンナ」

 

ヘナの葉に含まれる成分によって、次のような効果を得ることができます。

  • 髪のケラチン(たんぱく質)と結合して白髪が染まる。
  • 繊維質が髪の表面を包み、髪のツヤを増す。
  • 抗酸化力で頭皮を健やかにして、髪のハリ・コシを増す。

化学物質を全く含まない天然100%のヘナによって、「白髪は染まり、髪にツヤが出て、髪のハリ・コシが増す」のですから、一石三鳥ではないでしょうか。

 

さらに詳しい内容は、以下をご覧ください。
白髪染めトリートメントしながら健康で丈夫な髪と頭皮を手に入れる方法

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