白髪染め

白髪染めヘアカラー~美容院で染める美髪の基本テクニックとQ&A!

 

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2020/05/27

 

2015年12月14日に幻冬舎が発行した、「あなたを美しく輝かせる HAIR COLOR DESIGN BOOK」(以降は同書と呼ぶ)。NPO法人 日本ヘアカラー協会(JHCA)による編集です。

 

出典:同書 表紙

 

ヘアカラーの最新技術と、今後の可能性を伝えるために制作されており、多彩な内容となっています。

 

出典:幻冬舎

 

このうち当記事では、「Chapter05(基本テクニック)」と「Chapter06(Q&A)」の中から、主な項目を取り上げます。白髪染めに関して、押さえておくべき基本的な部分を網羅しましたので、入門編として気軽に読み進めてください。

 

白髪染めヘアカラー~美容院で染める色

日本ヘアカラー協会(JHCA)とは、技術と知識の向上をめざして、全国の美容院で構成される組織です。そのため同書では、美容院で染めることを前提に、白髪染めヘアカラーの基本が解説されています。

前半では美容院の利用方法について、後半では染める際の具体的なテクニックを整理しました。

 

白髪染めトリートメントの基礎知識を、網羅的に解説しました。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ 白髪染めトリートメント~自宅で染める市販タイプと美容院の比較結果

 

似合う色の見つけかた

瞳は人の視線が集まりやすいパーツのため、瞳の色と白髪染めヘアカラーが調和すると、印象もナチュラルになるそうです。結論からいうと、白髪染めヘアカラーの色は、瞳の明るさから、プラスマイナス2段階ほど、がベスト。

 

 

人は、明るいものや彩度の高いものに意識が集中する傾向があるため、白髪染めヘアカラーが瞳より明るいか暗いかで、印象も変わるそうです。

例えば、白髪染めヘアカラーを瞳よりも暗くした場合は、「寂しそう」「キツイ」という印象、逆に瞳よりも明るくした場合は、相手の意識が髪に向いてしまうため、顔の印象が薄れます。

自分の瞳の明るさに応じて、相手に好印象を与えるためのバランスを、見つけると良いでしょう。

 

肌の色と髪の色の組み合わせによっては、顔色が良く見えたり、肌がくすんで見えたり、肌のトラブルが目立ったりと、見た目の印象はかなり変わります。

その他、ファッションやライフスタイルから、似合う色が見つかることもありますので、白髪染めヘアカラーの色については、カラリストに相談するのが良さそうです。

 

カラリストとは

白髪染めヘアカラーを専門に行う美容師を、カラリストといいます。カラリストの役割は、大きく分けて2つ。

1つ目は、色彩学的観点から、その人に最も似合うカラーを探す、ことです。

 

出典:自分色表現事典 表紙

 

2つ目は、髪のコンディションに応じて、最適な白髪染めヘアカラー剤を選んで施術すること。

人の髪は、生えたばかりの根元、白髪染めヘアカラーをくり返した部分、傷みが大きい毛先、とコンディションもさまざまです。コンディションの見極めと、白髪染めヘアカラー剤の使い分けも重要な役割となります。

 

オーダーの上手な伝え方

白髪染めヘアカラーのオーダーをする側と、される側がイメージを共有するために、最も良い手段は、写真(複数も可)を持参することでしょう。

写真があれば、染める前に本人の肌に合うかどうかも、判断することができます。

 

 

また、光が当たっている部分と、当たらない部分の違いについても、写真によってイメージしやすくなります。本人の雰囲気なども含めた、総合的なオススメカラーを提案してもらうためにも、写真を活用してみてください。

 

白髪染めヘアカラー~美容院で染める Q&A

白髪染めヘアカラーには、美容院で染めるものと、自宅で染める市販の製品とがあります。同書では、必ずしも美容院のみに限定せずに、ホームケアも含めたテクニックが紹介されています。

 

なお、最前線の美容院プロが、まったく異なる視点から、「白髪締めヘアカラーのデメリット」を解説した記事も作成しました。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ 白髪染めヘアマニキュアとヘアカラー?美容院プロが7つの疑問に回答

 

白髪染めヘアカラーの種類は?

当記事では、黒髪用(おしゃれ染め)と白髪用(白髪染め)を総称して、「白髪染めヘアカラー」と呼んでいます。じっさいには、さらに多くの製品があるため、「染料の違いで特性も異なる」と考えてください。

 

出典:新ヘアカラー入門
(日本ヘアカラー協会 編集)
8ページ

 

ヘアカラー(白髪染め)

髪色を明るくしながら、染毛剤を髪の中に深く浸透させて染色します。黒髪用は「おしゃれ染め」、白髪用は「白髪染め」と呼ばれます。

 

ヘアマニキュア

髪の表面に色をのせるものです。染めるわけではありませんから、現状の髪色より明るくすることはできません。

 

カラートリートメント

シャンプーやトリートメントに染料が含まれていて、使用するにしたがって、徐々に染まっていくものです。

 

ブリーチ

髪の色素を分解して脱色するもので、現状よりも明るい髪色にする際に使用します。

 

カラーチョーク

髪に一時的に色をつけるもので、シャンプーで落とすことができます。

 

商品パッケージに、「無添加」「自然素材」「ジアミン系不使用」と書かれていても、安全安心とはかぎりません。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ 白髪染めトリートメント~ヘアカラーの成分と頭皮トラブルに要注意!

 

退色を防ぐには?

ホームケアによって、美しい髪色をキープすることが大切です。洗浄力が強すぎるシャンプーは、色持ちが悪くなる可能性があります。白髪染めヘアカラー用のシャンプーや、トリートメントを使用しましょう。

最低でも2週間以上使用すると、3週目以降の色持ちが変わってくるそうです。

 

 

シャンプーをする際のポイントは、38度くらいのぬるま湯で流すことです。また、髪を濡れたままにせず、ドライヤーを使って丁寧に頭皮まで乾かしましょう。

紫外線は髪の傷みの原因となりますから、帽子や日傘などを上手に利用してください。UVカットのできるトリートメント剤の利用も有効です。

 

染め直しとリタッチどちら?

染め直しは、髪の部分ごとに、コンディションに合わせた白髪染めヘアカラー剤を使用するので、全体の仕上がりを求めるのであれば、染め直しが良いでしょう。カラリストに髪のコンディションを見てもらい、アドバイスしてもらってください。

 

 

リタッチは、新しく生えた髪の根元部分だけを染めます。自宅で染めた場合にはムラがあったり、髪の損傷具合によって退色した部分もあったりするので、その色合いに根元を合わせるのは困難なようです。

 

パーマとカラーは同時にできる?

同じ日にパーマとカラーをする場合は、パーマが先になります。白髪染めヘアカラーをしてからパーマをすると、せっかくのカラーがとれてしまうからです。

 

 

パーマの仕上がりにこだわる場合は、カールが落ち着く1週間後くらいに、白髪染めヘアカラーをするのが良いそうです。頭皮や髪のコンディションを、カラリストに見てもらって、相談したほうが良いでしょう。

 

自宅用との違いは?

白髪を染めるメカニズムは全く同じですが、美容院で使用する薬剤は種類が豊富です。美容院では髪のコンディションに合わせて、根元から毛先にかけて、薬剤を使い分けることもできます。

美容院の場合は色の種類も豊富ですから、グラデーションをしたり、部分的にハイライトを入れるなど、デザイン性が多いというのも特徴でしょう。

 

 

美容院のプロが、自宅で染める市販タイプの実力を検証しています。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ 白髪染めトリートメントは染まらない?一回で染まるヒントはケラチン!

 

髪や肌を傷めない方法は?

髪の表面に色をのせるヘアマニキュアは、白髪染めヘアカラーと比べれば、髪への負担は少ないです。ただし、髪の内部まで染めるのではありませんから、地毛よりも明るい色に染めることはできません。

シャンプーやトリートメントに染料が含まれているカラートリートメントも、白髪染めヘアカラーより髪への負担が少ないカラー剤です。使用するごとに、少しずつ染まっていきます。

 

 

美容院では、薬剤を頭皮につけずに染める技術があります。刷毛(はけ)で塗らずに、くしで地肌ぎりぎりまで染めたり、アルミホイル上で部分的に染めるホイルワークカラー、といったものです。

髪や肌が傷まないカラーリングが可能かどうか、美容院に聞いてみると良いでしょう。

 

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