白髪染め ヘナカラー

白髪染めトリートメントは染まらない?一回で染まるヒントはケラチン!

 

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2020/05/27

 

2015年9月25日に女性モード社が発行した、「ホームカラー併用のための 新発想グレイカラーレッスン」。著者は、kakimoto arms 青山店 ヘアカラーマネジャーの岩上晴美さんです。

 

出典:新発想グレイカラーレッスン 表紙

 

この図書は、美容院のプロに向けたレッスン書なのですが、シロウトにも役立つ実用的な知識が多く記述されています。

  • グレイカラーと、ファッションカラーの違いは?
  • ヘアマニキュア、カラートリートメントって何?
  • 美容院と自宅(市販タイプで染める)用の違いは?
  • 自宅で染める、コツは?

といった基本的な疑問から、「自宅で染める市販タイプ」の実力チェックまで、ていねいにレッスンが進められています。

はたして、市販の白髪染めトリートメントは染まるのか、染まらないのか、プロによる検証を参考にしてみましょう。

 

記事の後半では、基本にもどって、白髪染めトリートメントが髪を染める仕組みを復習し、一回で染まるための条件を明らかにします。

世間で白髪染めトリートメントに対する評価が分かれる理由と、具体的に何を使えば良いのかスッキリするはずです。

 

白髪染めトリートメントは染まらない?美容院プロが検証!

白髪染めトリートメントは染まるのか、染まらないのか、要するにプロがためした結果を参考にすれば良いでしょう。

ただ、冒頭で紹介した図書は、かなりていねいにレッスンを進めているので、せっかくの機会ですから参考になるデータも合わせて掲載します。

 

白髪染めトリートメントをする場所

最初に、白髪染めを含めた、ヘアカラーやカラートリートメントをする場所に関して、2013年の調査結果(各年代の女性を対象)が掲載されています。

 

出典:新発想グレイカラーレッスン 8ページ

 

上図を見ると、10代・20代・30代の女性の6割~7割はいつも美容院でするのに対して、40代・50代の女性では4割前後となっています。

それに対して、美容院と自宅(市販タイプで染める)を併用する割合は、すべての年代で3割前後と、あまり違いは大きくありません。

 

いつも自宅(市販タイプで染める)の人は、10代・20代・30代の1割前後に対して、40代・50代は2割強と、倍以上になっています。

美容院としての問題意識は、2つあります。1つ目は、併用を含めて美容院を利用する率が9割という10代・20代・30代が、将来グレイカラー(白髪染め)に移っても、この割合を維持したいという点です。

 

2つ目は、美容院と自宅を併用する割合が3割という40代・50代に、もっと美容院の良さを理解してもらい、美容院を利用する頻度を上げてもらいたいという点です。

併用派は、ヘアカラーやカラートリートメントを、なぜ美容院と自宅(市販タイプで染める)で使い分けているのでしょうか。

 

美容院と自宅を使い分ける理由

美容院と自宅(市販タイプで染める)を併用する人の、理由を整理したのが下図です。

 

出展:新発想グレイカラーレッスン 9ページ

 

10代・20代・30代の理由は、圧倒的に「コスト」であることが分かります。ところが、40代の「コスト」は3位、50代にいたっては、理由のベストスリーに、「コスト」は登場しません。

40代・50代ともに、1位と2位は、「時間」と「全体染めと部分染めの使い分け」で、合計すると圧倒的な理由となります。ところが、「全体染めと部分染めの使い分け」には、コストよりも、時間的な要因が大きいのではないか、と分析されています。

 

さらに、希望施術時間をまとめると、どの年代も半数強は2時間程度です。いっぽう、1時間から1時間半程度を希望する女性は、10代・20代・30代で約30%、40代が36%、50代は39%と増えていきます。

もともと、回答者は「現実的に2時間ほどかかるだろう」という感覚で回答していると思われるので、実際には時短のニーズは高いのではないでしょうか。

 

美容院と自宅とのシェア争いにおいて、時間という要素がひびいてくることが分かります。

時間がないとはいえ、顧客はもともと白髪をどうにかしたいのだし、求める仕上がりイメージもあるわけです。いっぽう、顧客が市販の白髪染めを使用して自宅で染めると、美容院には髪の履歴が分かりません。

 

【美容院】
ダメージが大きくムラのひどい髪を、1回で顧客のイメージ通りに仕上げるのは、ハードルが高い、という美容院の厳しい現実があります。とはいえ、白髪を染めなければ、クレームになってしまいます。

【顧客】
顧客からすると、せっかく時間をさいて美容院に通ったのに、自分のイメージ通りにならないなら、市販の白髪染めを使用して、自宅で染めるほうがマシ、ということになってしまいます。

 

この悪循環と矛盾は、どのようにすれば解決できるのでしょうか。難問が残されたまま、話題は次へと移ります。

 

なお、冒頭で述べたように、この図書はプロ向けのものですから、基礎知識に関するレッスンが全くありません。

ここから先の内容を理解するための、「白髪染めの種類・使用する染料・染めるメカニズム」などについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
⇒ 白髪染めトリートメント~自宅で染める市販タイプと美容院の比較結果

 

ファッションカラーとグレイカラー(白髪染め)

ヘアカラーは、染毛剤として「酸化染毛剤」を使用します。この図書ではヘアカラーを、ファッションカラーとグレイカラー(白髪染め)に分類していますが、違いは何なのでしょうか。

(補足:「基礎知識の記事」では、ファッションカラーやグレイカラーという分類は登場しません。染め方の分類が、美容院でさまざまだと分かります。)

 

白髪が気になり始めた女性にとっては、「白髪染め」という言葉そのものに抵抗感があるでしょう。そのため、最近はグレイカラーという言葉を使うことも多いようですが、要するに白髪染めです。

ファッションカラーとグレイカラー(白髪染め)の違いは、染料に配合される色素にあります。髪の明度をコントロールするブラウン系の色素の少ないのがファッションカラーで、多く配合されているのがグレイカラー(白髪染め)です。

 

出展:新発想グレイカラーレッスン 18ページ

 

上左図は、白髪にファッションカラーを使った場合の様子です。ブラウン系の色素が少ないので、ほとんど染まりません。

上右図は、白髪にグレイカラー(白髪染め)を使っています。ブラウン系の色素が多いので、黒髪に近づきます。

 

1剤に配合されるアルカリ剤がキューティクルを開き、1剤の染料と2剤の過酸化水素が髪の中に深く浸透するのが、ヘアカラーの特徴です。

過酸化水素とアルカリ剤で発生した酸素は、メラニン色素や過去に使った染料を分解して脱色し、染料が発色して髪が染まります。

 

白髪染めを美容院プロが検証

自宅で染める市販の白髪染めについて、実力を検証する前に、市販タイプと美容院との違いを、明らかにしておきます。

メーカーによっては、市販タイプと美容院向けの両方を、製造している所もあるわけです。この説明は、「基礎知識の記事」よりも一歩ふみこんだ部分でもあり、現場の臨場感が漂います。

 

【2剤(過酸化水素)】

美容院向けは、髪質の状態によって過酸化水素の濃さを変えることで、メラニン色素の分解力を調整することができます。さまざまな濃度の2剤が、製造されています。

自宅向けは、2剤の種類が1つです。そのため、利用頻度や髪のダメージに応じた対処はできません。

 

【薬剤の特徴】

美容院向けは、1剤に配合される「アルカリ剤の量」や「染料の色」も種類が多いです。ダメージの状況や顧客の希望に合わせて、適切な薬剤を使った施術が可能です。たとえば、根元と毛先で、薬剤を変えて塗り分ける事もできます。

自宅向けは、一般の人が染めやすいよう工夫されています。クリームタイプ(小分けできる、部分染めできる)、乳液タイプ(馴染みやすい)、泡タイプ(手軽)や昔からの粉末タイプなどです。色はムラの少ないブラウンベースが中心ですが、最近はニーズに合わせて明るい色も増えてきました。

 

【仕上がり】

美容院向けは、色数(明度、色相、彩度)が多く、くすんだ色、クリアな色もあります。グラデーション、ツーセクションといった、カラーデザインも、可能です。

自宅向けは、時間の合間を見て行なうこともあって、どうしても塗り残しがあったり、放置時間が適切でなかったりするケースが生じます。何度か塗るうちに、根元と毛先で染料の重なり具合が異なり、髪の状態も変わってきます。

 

 

以上をまとめると、美容院も自宅用も、薬剤の基本は変わりませんから、ポイントは適切な施術を行なえるかどうかです。

正しい染め方でなければ、繰り返すうちに、ムラやダメージが積み重なってしまいます。

 

「市販の白髪染め」の実力を見極めるために、著者の岩上さんが施術を行なって検証しました。

白毛束に使用するのは、ドラッグストアで購入した「ウォーム系ブラウン」「ナチュラル系ブラウン」「マット系ブラウン」の3色。

自宅歴10数年というモデルさんには、普段使用している「マット系ブラウン」を使用しています。

 

  • 白毛束の検証では、著者の事前予想よりも、明るくて薄い色味。色相や明るさを選べるので、確かに手軽で便利、と述べられています。
  • ただ、白髪の場合は、染まったり染まらなかったりする事があるので、きちんと染まるタイプが人気なのだろうとのことです。
  • モデルさんによる検証では、さすがにプロの施術なので、生え際の白髪はしっかりと染まり、毛先は暗く根元が明るいという、ムラの状態もキレイにおさまっていました。
  • 自宅タイプの薬剤は基本的に美容院と変わらないのだから、色に不満がなければ問題点は「適切な施術」のみ、と証明されたようなものです。
  • 髪の全体に何度も色を重ねると、根元は明るく毛先は暗くなります。気になる顔まわりに、塗る回数が増えると、染料が重なって顔まわりがくすみます。
  • 必要な所を部分的に塗るのがベストでしょうが、一般的な人が的確に判断して施術するのは難しいでしょう。

 

白髪染めトリートメントは染まらない?美容院プロが検証!

白髪染めトリートメントは染まるのか、染まらないのか。美容院のプロが、酸性染料(タール色素)のカラートリートメントを、検証しています。

 

ヘアマニキュアも酸性染料(タール色素)で染めますが、皮膚につくと簡単に落とすことができません。自分で染める場合は根元ギリギリまで塗ることができないので、白髪の伸びが気になってしまいます。

カラートリートメントは、グレイカラー(白髪染め)よりも手軽に染められるうえに、くり返し使うことで色が浸透し、トリートメント効果も期待できるため、大人の女性に人気のようです。

 

なお、「基礎知識の記事」で、カラートリートメントには、酸性染料(タール色素)、塩基性染料、HC染料、3種類あることを説明しました。

このうち今回の図書では、酸性染料(タール色素)のカラートリートメントについて、「使うたびに染まる」と言われている効果の実際を検証しています。

(補足:「昆布系」といわれる製品も、配合されている直接染料が、髪を染めます。昆布由来の成分に、髪を染める効果はありません。)

 

 

白い毛束(ヤクの毛)を使用して、2社のカラートリートメント(色はダークブラウン)で、使用方法どおりに染めています。

シャンプー後にタオルドライして、カラートリートメントを塗り、10分間そのままにしてから水で洗います。これを1日1回で計2回おこなって比較しています。

 

  • 著者が事前に想像していたよりも、1回でかなり染まったと述べています。さらに2回目では、ダークブラウンというよりも黒、と言ったほうが良いかもしれません。
  • ためしに9回染めてみると、もはやダークブラウンの色味はなくなって、漆黒の輝きと表現しています。目視では、緑色に近い状態とも記述されています。
  • 「明るくしたくない」「とにかく白髪が白くなければ良い」というニーズに応えることはできるので、オススメだそうです。手軽なことに加えて、染まっている実感値も高いはずだとのこと。

 

美容院と自宅用で、薬剤の基本は変わらないので、適切な施術を行なえるかどうかがポイントとなります。

明るさやカラーデザインを追求しなければ、白髪染めトリートメントはニーズに応えることができるというのが、プロの結論のようです。

 

一回で染まる白髪染めトリートメントとは

前半に紹介したプロによる白髪染めトリートメントの検証では、技術的な部分もあるでしょうが、想像よりも染まる印象がありました。

ただし、この検証は酸性染料(タール色素)のみが対象で、塩基性染料HC染料は含まれていません。あらためて、髪を染める仕組みから整理して、一回で染まるための条件を明らかにしてみましょう。

 

髪の構造

出典:放射光が拓く化学の現在と未来

 

髪の表面をキューティクルが覆っており、その内側にあるのがコルテックス。髪の成分は、おもにケラチン(たんぱく質)であることを覚えておいてください。

白髪染めトリートメントに配合される染料は、おもにキューティクルに付着します。また、キューティクルの隙間から浸透した染料は、コルテックスにも付着するという仕組みです。

 

白髪染めトリートメントの染まる仕組み

白髪染めトリートメントが髪を染めるのは、配合されている化学染料です。その種類は、酸性染料(タール色素)・塩基性染料・HC染料の3種類あると先に述べました。

化学染料が髪を覆う仕組みを、簡単に復習してみましょう。

 

たとえば、検証に使われた酸性染料(タール色素)配合の白髪染めトリートメントを塗ると、キューティクル表面からコルテックスの一部までが電気的にプラス(+)の状態になります(下図)。

酸性染料(タール色素)は電気的にマイナス(-)の性質をもつため、髪に付着して覆うという仕組みです。

 

出典:新ヘアカラー入門

 

塩基性染料の場合は、逆に髪の表面がマイナス(-)で染料がプラス(+)、髪を覆う仕組みは酸性染料(タール色素)と変わりません。

HC染料は電気的な性質を持たずに付着するものですが、分子が小さいので、キューティクルの隙間から髪の内部に浸透しやすいという性質を持ちます。

 

ちなみに、タール色素には発がん性が認められており、HC染料はタール色素と同じく石油が原料です。化学染毛剤のリスクという点も、見落としたくはない点ですね。

白髪染め各種製品の成分については、「白髪染めトリートメント~ヘアカラーの成分と頭皮トラブルに要注意!」で、根拠も含めて徹底的に整理しましたので、参考にしてください。

 

一回で染まるための条件

単純に言ってしまうと、酸性染料(タール色素)および塩基性染料は髪に付着するよう電気的な工夫をしたもの、HC染料は電気的な工夫をしていない直接染料ということになります。

全般的に、白髪染めトリートメントの染料としては、HC染料と塩基性染料を組み合わせて配合しているケースが多いようです。

いずれにしても、いわば染料を髪の表面に塗るだけですから、強力な2剤方式の白髪染めやヘアカラーに比べて髪への付着力が劣るのは当然です。世間で評価が分かれる理由は、この点にあるのでしょう。

いっぽう、2剤方式の髪や頭皮に対する悪影響は大きく、それこそが白髪染めトリートメントの登場した背景ともいえます。

 

一回で染まるための条件とは、ただ1つ、髪への付着力が強いということに尽きるのです。

 

一回で染まる白髪染めトリートメント

一回で染まる白髪染めトリートメント、もちろん当記事では答えを用意しています。しかも、単に髪を染めるだけでなく、「髪にトリートメント効果があり、化学染毛剤のリスクゼロ」というオマケつきなのです。

ヘナカラーと呼ばれる「白髪染めトリートメント」。植物でありながら、そのメカニズムは求める機能をほぼ完全に満たします。

 

ヘナカラー(ヘナ白髪染め)の全体像については、以下の記事を参考にしてください。
ヘナカラー(ヘナ白髪染め)~数千年の時を重ね脈々と受け継がれる伝説

 

出典:Wikipedia「ヘンナ」

 

ヘナの葉に含まれる「ローソン(Lawsone)」という赤橙色の色素によって、次のような効果を得ることができます。

  • 髪のケラチン(たんぱく質)と結合して発色し、白髪が染まる
  • 繊維質がキューティクルの隙間から入りこみ、髪の表面をなめらかな状態に整える。
  • 頭皮を健やかにする抗酸化力があり、頭皮をケアして髪にハリ・コシ・ツヤが増す

 

単に髪の表面に塗るのではなく、ケラチンと結合するのですから、もちろん一回で染まります。

さらに、回数を重ねるたびに、色味は濃くなっていくのです。

 

天然100%のヘナカラーなら化学染毛剤を全く含まないので、髪や頭皮へのダメージはゼロ。しかも、「白髪は染まり」「髪にツヤが出て」「髪のハリ・コシが増す」のですから、一石三鳥ではないでしょうか。

 

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