白髪染め ヘナカラー

白髪染めトリートメントの選び方~市販で無添加を極めた製品の成分とは

 

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2020/05/27

 

食品を買うと、裏面に原材料というのが表示されていて、たとえば蕎麦粉なら「蕎麦」、うどん粉なら「小麦」とだけ記載されています。

麺にすると水を含みますから、味つけ以外に雑菌の繁殖などにも対応しなければならず、どうしても成分が増えてしまうわけです。

 

原材料が「蕎麦」「小麦」だけの製品というのは、究極の無添加と言えるのではないでしょうか。ところが、パッケージに「無添加」と表示されている蕎麦粉やうどん粉など、見たことがありません。

粉の製造者からすれば、そんなのは当たり前だからなのでしょうが、視点を変えると無添加で長く保存できる優良製品なのです。

 

何を言いたいのかといえば、白髪染めにも、これと全く同じような製品はあるということ。逆に、「無添加」をアピールする製品ほど、じつは多くの化学物質が配合されていたりするのです。

以下の分類を例にすると、医薬部外品のヘアカラー(白髪染め、おしゃれ染め)は、ジアミン系などと騒がれて問題となりましたが、化粧品においては非常にゆがんだ現実が存在します。

 

出典:新ヘアカラー入門
(日本ヘアカラー協会)
(赤線は当サイト)

 

当記事では、トリートメント効果のある白髪染めについて、「カラートリートメント」「ボタニカルカラー(草木染め)」から4つの市販品を具体例にあげて、成分表を比べながら選び方を解説していきます。

無添加をアピールする製品にも大きなリスクがあり得るという、驚くべき事実を知ってしまった方は、すぐに行動するべきではないでしょうか。

 

白髪染めトリートメントの選び方

白髪染めトリートメントの選び方を解説するために、カラートリートメントを3製品、ボタニカルカラー(草木染め)を1製品、合わせて4製品をピックアップしました。

カラートリートメント(画像の上から3製品)は、3つとも「無添加」と「豊富な天然成分」をアピールしています。

 

ボタニカルカラー(草木染め、画像の4つめ)の代表例といえば、冒頭の分類表にもあるとおり、「ヘナ(またはヘンナ、ミソハギ科の植物)」によるヘナカラーでしょう。

ヘナカラー(ヘナ白髪染め)の全体像については、以下の記事を参考にしてください。
ヘナカラー(ヘナ白髪染め)~数千年の時を重ね脈々と受け継がれる伝説

 

選び方の基準として、3つの視点(防腐剤合成界面活性剤染料)から各製品の成分表を比べてみる、というのが当記事のねらいとなります。

ここで、4製品すべて天然の染料で染めると思っていた人は、「染料」が基準に入っていることに違和感を覚えるかもしれません。じつは、「染料」にこそ大きな意味があるのです。

 

出典:サスティ

 

出典:Jコンテンツ

 

出典:マイナチュレ

 

出典:ピア

 

市販品の成分チェック

市販品4つのうち、まずはカラートリートメント(3製品)の成分表から見てみましょう。

「無添加」と「豊富な天然成分」というアピール内容をチェックするには、あまりにも配合する成分が多彩すぎて、消費者としては単純に目がくらんでしまうかもしれません。

 

出典:ケンコーコム

 

出典:ケンコーコム

 

出典:マイナチュレ

 

いっぽう、ヘナ白髪染め(ヘナカラー)の成分表は、とてもシンプルです。

 

出典:ピア

 

一度に見比べても、何がなんだか分からないでしょうから、「防腐剤」「合成界面活性剤」「染料」の順に見てみましょう。

 

防腐剤

一般的に化粧品は水を含みますから、雑菌への対策として、どうしても防腐剤を配合することが必要となってきます。

無添加をかかげる製品は、「パラベン」を使用しないことで安全性をアピールする場合が多く、カラートリートメントの3製品でも広告どおり「パラベン」は配合されていません。

 

といっても、防腐剤を入れなければ腐ってしまうのですから、「パラベン」の代わりに何か別の成分を使う必要があります。

そこで、多くの場合は「BG」「エタノール」「フェノキシエタノール」「イソプロピルアルコール(別名、イソプロパノール)」などが使用されるわけです(画像の赤線部分)。

 

出典:ケンコーコム
(赤線は当サイト)

 

出典:ケンコーコム
(赤線は当サイト)

 

出典:マイナチュレ
(赤線は当サイト)

 

ここで、大きな問題というか矛盾が生まれます。まず、「BG」や「パラベン」には特に有害性は認められませんが、アルコール系は刺激性が強いため、敏感肌の人は注意が必要です。

さらに、「エタノール」「フェノキシエタノール」「イソプロピルアルコール(別名、イソプロパノール)」は「眼に対する重篤な損傷性・刺激性」がありますし、「エタノール」「イソプロピルアルコール(別名、イソプロパノール)」にいたっては「発がん性」まで認められるのです(出典:厚生労働省 職場の安全サイト)。

 

「パラベン不使用」をアピールするために生じてしまった現象といえますが、白髪染めにかぎらず、化粧品の歴史が生んだ全般的な矛盾といえるでしょう。

無添加の矛盾を徹底的に整理しましたので、詳しくは以下を参考にしてください。
⇒ 白髪染めトリートメントに無添加オーガニックは何の価値もありません!

 

それに対して、ヘナ白髪染め(ヘナカラー)の場合は、水を含まない「葉の粉」ですから、そもそも防腐剤など必要ありません

冒頭で述べたように、うどん粉や蕎麦粉に防腐剤が必要ないのと、まったく同じことです(下の画像)。

 

出典:ピア

 

合成界面活性剤

他の化粧品と同じように、カラートリートメントは水と多くの成分を含みますから、それらを混ぜあわせるために「合成界面活性剤」を使用することが避けられません。

合成界面活性剤の有害性を主張するつもりはありませんが、「無添加」製品といえど多くの化学物質が配合されていることを、成分表で確認しておきます(画像の青線部分)。

 

出典:ケンコーコム
(青線は当サイト)

 

出典:ケンコーコム
(青線は当サイト)

 

出典:マイナチュレ
(青線は当サイト)

 

いっぽう、ヘナ白髪染め(ヘナカラー)は水を含まないのですから、もちろん合成界面活性剤も必要ありません(下の画像)。

 

出典:ピア

 

染料

冒頭で述べたように、じつは最も大きな問題が「染料」にあるのです。カラートリートメントには植物由来の染料なども配合されているのですが、じっさいに白髪を染めるのは化学染料となります。

具体的には、3製品とも髪を染めるための主役となるのが、「HC染料」「塩基性染料」(画像の赤線部分)。これらの染料は、髪の表面を包みこむものなので髪を傷めることはありませんが、アレルギー性接触皮膚炎のリスクはジアミン系と同等以上です。

 

つまり、頭皮や顔などに被害が多く発生しているのも、じつは染料による可能性が高いといえます。特に、3製品がすべて使用している「HC 青2」「HC 黄4」「塩基性 青99」については、名指しでリスクを指摘されているわけです。

ちなみに、2製品に配合されている「4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール」は、「HC赤2(HC染料)」の成分表示名となります。

 

「ノンジアミン」が安全性を意味しない根拠を、徹底的に整理しました。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ 白髪染めトリートメント~ノンジアミンも染料リスクはジアミンと同じ!

 

出典:ケンコーコム
(赤線は当サイト)

 

出典:ケンコーコム
(赤線は当サイト)

 

出典:マイナチュレ
(赤線は当サイト)

 

いっぽう、ヘナ白髪染め(ヘナカラー)の仕組みは単純です(画像の赤線部分)。葉の成分である「ローソン(Lawsone)」は、赤橙色の色素を含んでいて、髪の毛のケラチン(たんぱく質)と反応してからみつく性質を持ちます。

そのため、白髪染めとして利用できるとともに、キューティクルのすきまから繊維質が入りこんで、髪の表面を艶やかな状態に整えるわけです。つまり、「白髪染め&トリートメント剤」2つの効果があるということになります。

 

出典:ピア
(赤線は当サイト)

 

白髪染めトリートメント~究極の無添加

白髪染めトリートメントの無添加を語る場合に、成分表で比べてしまえば、「カラートリートメント」と「ヘナ白髪染め(ヘナカラー)」とでは異次元ともいえるほど異なります。

すべてを化学物質に頼り、防腐剤や染料に大きなリスクを持つカラートリートメント。いっぽう、天然100%のヘナ白髪染め(ヘナカラー)であれば、化学物質をまったく含みません。

 

ヘナ白髪染め(ヘナカラー)は、葉の粉だけの状態で保存して、使用する直前にお湯と混ぜてペースト状にしてから髪に塗ります。

配合する成分は、染料のヘナと色味を調整するハーブのみ。水を含まないので、防腐剤や合成界面活性剤などを配合する必要がありません。まさに、究極の無添加なのです。

 

白髪染めトリートメントの選び方~さいごに

白髪染めトリートメントの選び方として、基準を成分の安全性におくならば、答えは明らかです。

カラートリートメントは、髪のダメージは少ないのですが、「眼や皮膚への刺激」「発がん性」「アレルギー性接触皮膚炎」など、リスクがあまりにも大きすぎます。

 

これらの事実を知ったうえで、長く使用を続けるというのは、あまりにも無謀ではないでしょうか。長く使うものだからこそ、オススメできるのは「天然100%のナチュラル・ヘナカラー」です。

最後に、ヘナカラーの特徴を簡単に整理しておきます。

 

人類の歴史が証明

ボディ・ペイント、毛髪の染色、トリートメント用、生薬として、数千年前から世界中で利用されてきたものです。

まさに、人類の歴史が、その安全性と有効性を証明しているといえます。

 

化学物質のリスクはゼロ

「天然100%のナチュラル・ヘナカラー」であれば安全・安心、化学物質のリスクは完全にゼロです。リスクがあるとすれば「植物アレルギー」のみです。

長い期間にわたって使用する白髪染めには、頭皮(=髪の土台)にダメージを蓄積しない染料を選んでください。

 

髪のツヤ・ハリ・コシを増す

トリートメント効果によって髪のツヤが増すだけでなく、抗酸化力で頭皮を健やかにして、髪のハリ・コシを増す効果さえあります。

選び方の基準として、「美髪の基本=頭皮の健康」ということを、念頭におきたいものです。

 

経済的、時間の自由度が増す

自宅で手軽に白髪染めトリートメントすれば、美容院に比べて圧倒的に経済的といえます。

さらに、美容院に通う必要がないのですから、時間的な自由度も増すというわけです。

 

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