白髪染め ヘナカラー

白髪染めトリートメント~敏感肌だから髪と肌に優しい染料にこだわる!

 

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2020/05/27

 

白髪染めを選ぶための基準として、最優先は「白髪を染める染料を何にするか」のはず。白髪を染めるのですから、それ以外あり得ないでしょう。

どれほど多くの成分が配合されていても、染料のリスクが大きければ元も子もないわけです。

 

もちろん、すべての人に当てはまる基準といえますが、特に敏感肌の人が基準を間違えてしまうと、意図しない事態となりかねません。

ところが、多くの製品は「染料」から目をそらす工夫をするので、消費者としては迷ってしまうわけですね。

 

 

当記事では、「髪と肌に優しい染料」をテーマに、白髪染め関連製品に配合される染料の特徴を整理していきます。

最後まで読み終えていただければ、少なくとも優先順位の迷いは完全になくなるはずです。

 

白髪染めの染料と敏感肌

白髪染め(ヘアカラー)に配合される「ジアミン系」染料のリスクは、敏感肌の方に限らず広く知られることなので、簡単に復習しておきましょう。

20015年に消費者庁は、白髪染め(ヘアカラー)の「酸化染毛剤」によるアレルギー性接触皮膚炎のリスクを、「理美容師や皮膚科医の間ではよく知られる」常識として警告しました。

 

出典:消費者庁
(赤字は当サイト)

 

具体的には、3つの成分「パラフェニレンジアミン」「パラアミノフェノール」「メタアミノフェノール」で、厚生労働省からも次のような情報が提供されています。

これらは、敏感肌でなくても危険物質そのものですから、詳しい解説は行いません。

 

パラフェニレンジアミンは、「皮膚刺激、眼刺激、アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ」のある「危険」物質です。

 

出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)

 

パラアミノフェノールは、「眼刺激、アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ」のある「危険」物質です。

 

出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)

 

メタアミノフェノールは、「毒性」のある「警告」物質です。

 

出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)

 

髪と肌に影響する薬剤は3種類

白髪染め(ヘアカラー)は、1剤と2剤を混ぜて使用するもので、髪と肌に影響する薬剤は3種類あります。

  • 1剤:アルカリ剤、酸化染毛剤
  • 2剤:過酸化水素

 

出典:新 ヘアカラー 表紙

 

出典:新 ヘアカラー

 

1剤のアルカリ剤によってキューティクルを開き、薬剤が髪の内部に浸透。1剤のアルカリ剤と、2剤の過酸化水素が反応して発生した酸素によって、メラニン色素を分解します。

黒髪を脱色したうえで、1剤の酸化染毛剤が髪の内部から発色するという仕組みです。

 

出典:ケンコーコム
(赤字は当サイト)

 

たとえば、上の製品に配合される薬剤は、次のようなものです。

  • 1剤の酸化染毛剤:パラアミノフェノールパラフェニレンジアミン
  • 1剤のアルカリ剤:強アンモニア水
  • 2剤:過酸化水素水

 

髪への影響

キューティクルを開いて薬剤を髪の内部に浸透させ、メラニン色素を分解するのですから、もちろん髪はボロボロになります。

 

出典:新 ヘア・サイエンス 表紙

出典:新 ヘア・サイエンス 38ページ

 

肌への影響

酸化染毛剤(パラアミノフェノール、パラフェニレンジアミン)だけでなく、他の2つの薬剤も、肌に強い刺激を与えます。

 

アンモニアは、「皮膚刺激性、眼刺激性」のある「危険」物質です。

 

出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)

 

過酸化水素は、「皮膚刺激性、眼刺激性、発がん性」のある「危険」物質です。

 

出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)

 

白髪染めトリートメントの染料と敏感肌

次は、白髪染めトリートメントの染料です。敏感肌の方は、こちらこそ本当の要注意といえるかもしれません。

なぜならば、白髪染めトリートメントのほうが、はるかに「目くらまし」が多いからです。

 

たとえば、以下の3商品について、なんだか敏感肌にも良さそうな気がしませんか?

 

出典:サスティ

 

出典:Jコンテンツ

 

出典:マイナチュレ

 

当記事の本題である「染料」より前に、そもそも「無添加」というところから、敏感肌の方には「危険なワナ」が始まるわけです。

たとえば、「パラベン」というのは多くの化粧品に使用される成分で、防腐剤ですから配合しなければ腐ってしまいます。

 

パラベンを使わないのであれば、当然のことながら、必ず何か他の成分を使用する必要があるはずです。さきほどの商品の場合、どのような成分で防腐効果を得ているのでしょうか。

 

出典:ケンコーコム
(赤字は当サイト)

 

出典:ケンコーコム
(赤字は当サイト)

 

出典:マイナチュレ
(赤字は当サイト)

 

ほとんどの白髪染めトリートメントは、パラベンのかわりに防腐剤として、「BG」および「エタノール、または、フェノキシエタノール」を使用しているようです。

BG(1,3-ブチレングリコール)」は、保湿剤および抗菌・防腐剤として広く使用される物質で、安全性に問題のない成分であると考えられます。

 

いっぽう、「エタノール、または、フェノキシエタノール」については、パラベンに比べると、逆に安全性の疑問が増えてしまうのです。

簡単にいえば、アルコール消毒みたいなものですが、敏感肌の方はアルコール成分に対して、2つの点に注意しなければなりません。

 

 

1つめは、揮発性が強く、特に乾燥肌の方には刺激になるので要注意ということ。メントールのようなスッとした感じがして良いという人もいますが、肌への影響には注意が必要です。

2つめは、成分そのものの安全性です。厚生労働省は、エタノールを「発がん性」のおそれがある危険物質、フェノキシエタノールを「強い眼刺激」のある警告物質としています。

 

出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)

 

出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)

 

いっぽう、パラベンはといえば、たとえば次のような安全性を示すデータがあるわけです。

 

出典:化粧品の成分分析

 

では、いったいなぜ、消費者からすれば全く逆とも思える状態になってしまったのか。その深い真相は「白髪染めトリートメントに無添加オーガニックは何の価値もありません!」に整理しましたので、参考にしてください。

 

髪への影響

話を本題にもどして、白髪染めトリートメントの染料が髪や肌に与える影響に移ります。さきほどの3商品に配合されている染料は、次のようなものです。

 

出典:ケンコーコム
(赤字は当サイト)

 

出典:ケンコーコム
(赤字は当サイト)

 

出典:マイナチュレ
(赤字は当サイト)

 

いずれも、HC染料(HC青2、HC黄2、HC黄4、など)および塩基性染料(塩基性青99、塩基性茶16、塩基性赤76、塩基性黄57、など)が配合されています。

「植物由来、天然染料」などとアピールされていても、結局は化学物質で白髪を染めているのです。

 

ただし、HC染料や塩基性染料は、髪の表面に染料を塗ることによって染めるものです。

白髪染め(ヘアカラー)のように、キューティクルを開くとか、メラニン色素を分解するといった仕組みではありませんから、髪への影響は少ないと考えられます。

 

「じゃあ、肌にはどうなの?」、ということになりますが、じつは驚くべきリスクが潜んでいるのです。

 

肌への影響

HC染料および塩基性染料は、2001年の「化粧品等に関する規制緩和」によって、新たに化粧品への配合が認められた染料です。肌への影響は未知といえますが、現実はそれほど楽観的ではありません。

「新 化粧品ハンドブック」(発行は、化粧品原料メーカーの日光ケミカルズ)には、HC染料について次のように解説されています。

 

出典:新 化粧品ハンドブック 表紙

 

出典:新 化粧品ハンドブック 349ページ
(赤字は当サイト)

 

ニトロアミノフェノールは、「皮膚刺激重篤な眼の損傷」の可能性がある「危険」物質です。

 

出典:環境省 化学物質情報検索支援システム

 

出典:東京化成工業
(赤字は当サイト)

 

ニトロフェニレンジアミンは、「アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ」のある「警告」物質です。

 

出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)

 

2001年の規制緩和から4年が経過して、東京都健康安全研究センターが年報で発表した、「毛髪用化粧品に配合される新規染毛用色素の分析法」(2005年の年報)という論文。

 

出典:東京都健康安全研究センター
(赤字は当サイト)

 

「染毛用の色素には、パラフェニレンジアミンと同程度以上のアレルギー性を有するものもあると、報告されている」と記述されています。

検討した染毛用の色素のうち、この論文が大きなリスクを指摘している具体例は次の染料です(カッコ内は論文での略称)。

 

HC染料:HC 青2(HB2)、HC 赤3(HR3)、HC 黄2(HY2)、HC 黄4(HY4)、HC 黄5(HY5)

塩基性染料:塩基性 青99(BB99)、塩基性 茶17(BB17)

 

さきほどの3商品を、じっくりチェックしてみると、じっさい「HC 青2」「HC黄2」「HC 黄4」「塩基性 青99」が配合されていると判明します。

こうなると、敏感肌ではなくても要注意と言わざるを得ません。

 

髪と肌に優しい白髪染めトリートメント

「髪と肌に優しい白髪染めトリートメントとは?」という質問に対する答え、それは「ミソハギ科の植物ヘナ」によるヘナカラーです。その有効性を、長い人類の歴史が証明しています。

「白髪染め&ダメージヘアのトリートメント剤」という、2つの効果をヘナカラーが備えるため、古くから世界中で利用されているわけです。

 

ヘナカラー(ヘナ白髪染め)の全体像については、以下の記事を参考にしてください。
ヘナカラー(ヘナ白髪染め)~数千年の時を重ね脈々と受け継がれる伝説

 

出典:Wikipedia「ヘンナ」

 

たった1つだけ、リスクがあるとすれば、「植物アレルギー」。これは、敏感肌の方に限ったことではありません。

公益社団法人 日本皮膚科学会(創立は、明治33年)が公表している、「接触皮膚炎(かぶれ)」に関するQ&Aを要約すると、次のようになります。

 

  • 接触皮膚炎(かぶれ)とは、病原体や刺激性の物質が皮膚に接触することで、かゆみ・ヒリヒリ感を伴う炎症を起こすこと。
  • 接触皮膚炎(かぶれ)には、刺激性接触皮膚炎と、アレルギー性接触皮膚炎の2種類がある。
  • 刺激性接触皮膚炎とは、化学物質などで皮膚が刺激されて起こるかぶれで、誰でも起こる可能性がある(アレルギー体質とは無関係)。
  • アレルギー性接触皮膚炎とは、アレルギー(特定の異物に対して敏感な状態)のある人のみに起こるもの。
  • アレルギー性接触皮膚炎は、植物の葉・花・茎・樹液などに含まれる物質が、原因となる場合もある。
  • 刺激性接触皮膚炎は、アレルギー性ではないので、特に検査を行なわない。
  • アレルギー性接触皮膚炎の検査で、最も重要なものは、パッチテスト

 

パッチテストについて、詳しくは「ヘナ白髪染めトリートメント【パッチテストのやり方と48時間の理由】」を参考にしてください。

 

敏感肌にも安心な理由

白髪を染めるのですから、もちろん染料は不可欠です。「天然100%ナチュラル染料」であれば化学物質によるリスクはゼロなので、敏感肌の方も安心。

葉に含まれる成分が、髪のケラチン(たんぱく質)と結合する性質があるため、天然の白髪染めとして利用することができるのです。

 

髪に優しい

ただ白髪を染めるだけではありません。髪に優しいトリートメント効果があるため、白髪のない若者にもオススメ。

ヘナの葉に含まれる成分で白髪を染めながら、繊維質が髪の表面を包みこむため、髪のツヤが増すのです。

 

肌に優しい

ヘナカラーのはたらきは、肌に優しいどころか頭皮を元気にしてくれます。

なんと、抗酸化力で頭皮を健やかにして、髪のハリ・コシを増すことになるのです。

 

自宅で白髪染めトリートメント

手軽に自宅で白髪染めトリートメントできますから、美容院で施術するよりも圧倒的に経済的です。

化学物質を全く含まない天然100%のヘナカラーによって、「白髪は染まり」「髪にツヤが出て」「髪のハリ・コシが増し」「しかも経済的」なのですから、一石四鳥ではないでしょうか。

 

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