白髪染めトリートメント~敏感肌だから髪と肌に優しい染料にこだわる!
2023年の新ランキングを公開しました。
⇒ 白髪対策おすすめベスト3を比較~頭皮と黒髪を回復して快適な毎日を!
△上のリンクをクリック△
2020/05/27
白髪染めを選ぶための基準として、最優先は「白髪を染める染料を何にするか」のはず。白髪を染めるのですから、それ以外あり得ないでしょう。
どれほど多くの成分が配合されていても、染料のリスクが大きければ元も子もないわけです。
もちろん、すべての人に当てはまる基準といえますが、特に敏感肌の人が基準を間違えてしまうと、意図しない事態となりかねません。
ところが、多くの製品は「染料」から目をそらす工夫をするので、消費者としては迷ってしまうわけですね。
当記事では、「髪と肌に優しい染料」をテーマに、白髪染め関連製品に配合される染料の特徴を整理していきます。
最後まで読み終えていただければ、少なくとも優先順位の迷いは完全になくなるはずです。
目次
白髪染めの染料と敏感肌
白髪染め(ヘアカラー)に配合される「ジアミン系」染料のリスクは、敏感肌の方に限らず広く知られることなので、簡単に復習しておきましょう。
20015年に消費者庁は、白髪染め(ヘアカラー)の「酸化染毛剤」によるアレルギー性接触皮膚炎のリスクを、「理美容師や皮膚科医の間ではよく知られる」常識として警告しました。
出典:消費者庁
(赤字は当サイト)
具体的には、3つの成分「パラフェニレンジアミン」「パラアミノフェノール」「メタアミノフェノール」で、厚生労働省からも次のような情報が提供されています。
これらは、敏感肌でなくても危険物質そのものですから、詳しい解説は行いません。
パラフェニレンジアミンは、「皮膚刺激、眼刺激、アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ」のある「危険」物質です。
出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)
パラアミノフェノールは、「眼刺激、アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ」のある「危険」物質です。
出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)
メタアミノフェノールは、「毒性」のある「警告」物質です。
出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)
髪と肌に影響する薬剤は3種類
白髪染め(ヘアカラー)は、1剤と2剤を混ぜて使用するもので、髪と肌に影響する薬剤は3種類あります。
- 1剤:アルカリ剤、酸化染毛剤
- 2剤:過酸化水素
出典:新 ヘアカラー 表紙
出典:新 ヘアカラー
1剤のアルカリ剤によってキューティクルを開き、薬剤が髪の内部に浸透。1剤のアルカリ剤と、2剤の過酸化水素が反応して発生した酸素によって、メラニン色素を分解します。
黒髪を脱色したうえで、1剤の酸化染毛剤が髪の内部から発色するという仕組みです。
出典:ケンコーコム
(赤字は当サイト)
たとえば、上の製品に配合される薬剤は、次のようなものです。
- 1剤の酸化染毛剤:パラアミノフェノール、パラフェニレンジアミン
- 1剤のアルカリ剤:強アンモニア水
- 2剤:過酸化水素水
髪への影響
キューティクルを開いて薬剤を髪の内部に浸透させ、メラニン色素を分解するのですから、もちろん髪はボロボロになります。
出典:新 ヘア・サイエンス 表紙
出典:新 ヘア・サイエンス 38ページ
肌への影響
酸化染毛剤(パラアミノフェノール、パラフェニレンジアミン)だけでなく、他の2つの薬剤も、肌に強い刺激を与えます。
アンモニアは、「皮膚刺激性、眼刺激性」のある「危険」物質です。
出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)
過酸化水素は、「皮膚刺激性、眼刺激性、発がん性」のある「危険」物質です。
出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)
白髪染めトリートメントの染料と敏感肌
次は、白髪染めトリートメントの染料です。敏感肌の方は、こちらこそ本当の要注意といえるかもしれません。
なぜならば、白髪染めトリートメントのほうが、はるかに「目くらまし」が多いからです。
たとえば、以下の3商品について、なんだか敏感肌にも良さそうな気がしませんか?
出典:サスティ
出典:Jコンテンツ
出典:マイナチュレ
当記事の本題である「染料」より前に、そもそも「無添加」というところから、敏感肌の方には「危険なワナ」が始まるわけです。
たとえば、「パラベン」というのは多くの化粧品に使用される成分で、防腐剤ですから配合しなければ腐ってしまいます。
パラベンを使わないのであれば、当然のことながら、必ず何か他の成分を使用する必要があるはずです。さきほどの商品の場合、どのような成分で防腐効果を得ているのでしょうか。
出典:ケンコーコム
(赤字は当サイト)
出典:ケンコーコム
(赤字は当サイト)
出典:マイナチュレ
(赤字は当サイト)
ほとんどの白髪染めトリートメントは、パラベンのかわりに防腐剤として、「BG」および「エタノール、または、フェノキシエタノール」を使用しているようです。
「BG(1,3-ブチレングリコール)」は、保湿剤および抗菌・防腐剤として広く使用される物質で、安全性に問題のない成分であると考えられます。
いっぽう、「エタノール、または、フェノキシエタノール」については、パラベンに比べると、逆に安全性の疑問が増えてしまうのです。
簡単にいえば、アルコール消毒みたいなものですが、敏感肌の方はアルコール成分に対して、2つの点に注意しなければなりません。
1つめは、揮発性が強く、特に乾燥肌の方には刺激になるので要注意ということ。メントールのようなスッとした感じがして良いという人もいますが、肌への影響には注意が必要です。
2つめは、成分そのものの安全性です。厚生労働省は、エタノールを「発がん性」のおそれがある危険物質、フェノキシエタノールを「強い眼刺激」のある警告物質としています。
出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)
出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)
いっぽう、パラベンはといえば、たとえば次のような安全性を示すデータがあるわけです。
出典:化粧品の成分分析
では、いったいなぜ、消費者からすれば全く逆とも思える状態になってしまったのか。その深い真相は「白髪染めトリートメントに無添加オーガニックは何の価値もありません!」に整理しましたので、参考にしてください。
髪への影響
話を本題にもどして、白髪染めトリートメントの染料が髪や肌に与える影響に移ります。さきほどの3商品に配合されている染料は、次のようなものです。
出典:ケンコーコム
(赤字は当サイト)
出典:ケンコーコム
(赤字は当サイト)
出典:マイナチュレ
(赤字は当サイト)
いずれも、HC染料(HC青2、HC黄2、HC黄4、など)および塩基性染料(塩基性青99、塩基性茶16、塩基性赤76、塩基性黄57、など)が配合されています。
「植物由来、天然染料」などとアピールされていても、結局は化学物質で白髪を染めているのです。
ただし、HC染料や塩基性染料は、髪の表面に染料を塗ることによって染めるものです。
白髪染め(ヘアカラー)のように、キューティクルを開くとか、メラニン色素を分解するといった仕組みではありませんから、髪への影響は少ないと考えられます。
「じゃあ、肌にはどうなの?」、ということになりますが、じつは驚くべきリスクが潜んでいるのです。
肌への影響
HC染料および塩基性染料は、2001年の「化粧品等に関する規制緩和」によって、新たに化粧品への配合が認められた染料です。肌への影響は未知といえますが、現実はそれほど楽観的ではありません。
「新 化粧品ハンドブック」(発行は、化粧品原料メーカーの日光ケミカルズ)には、HC染料について次のように解説されています。
出典:新 化粧品ハンドブック 表紙
出典:新 化粧品ハンドブック 349ページ
(赤字は当サイト)
ニトロアミノフェノールは、「皮膚刺激、重篤な眼の損傷」の可能性がある「危険」物質です。
出典:環境省 化学物質情報検索支援システム
出典:東京化成工業
(赤字は当サイト)
ニトロフェニレンジアミンは、「アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ」のある「警告」物質です。
出典:厚生労働省
(赤字は当サイト)
2001年の規制緩和から4年が経過して、東京都健康安全研究センターが年報で発表した、「毛髪用化粧品に配合される新規染毛用色素の分析法」(2005年の年報)という論文。
出典:東京都健康安全研究センター
(赤字は当サイト)
「染毛用の色素には、パラフェニレンジアミンと同程度以上のアレルギー性を有するものもあると、報告されている」と記述されています。
検討した染毛用の色素のうち、この論文が大きなリスクを指摘している具体例は次の染料です(カッコ内は論文での略称)。
HC染料:HC 青2(HB2)、HC 赤3(HR3)、HC 黄2(HY2)、HC 黄4(HY4)、HC 黄5(HY5)
塩基性染料:塩基性 青99(BB99)、塩基性 茶17(BB17)
さきほどの3商品を、じっくりチェックしてみると、じっさい「HC 青2」「HC黄2」「HC 黄4」「塩基性 青99」が配合されていると判明します。
こうなると、敏感肌ではなくても要注意と言わざるを得ません。
髪と肌に優しい白髪染めトリートメント
「髪と肌に優しい白髪染めトリートメントとは?」という質問に対する答え、それは「ミソハギ科の植物ヘナ」によるヘナカラーです。その有効性を、長い人類の歴史が証明しています。
「白髪染め&ダメージヘアのトリートメント剤」という、2つの効果をヘナカラーが備えるため、古くから世界中で利用されているわけです。
ヘナカラー(ヘナ白髪染め)の全体像については、以下の記事を参考にしてください。
⇒ ヘナカラー(ヘナ白髪染め)~数千年の時を重ね脈々と受け継がれる伝説
出典:Wikipedia「ヘンナ」
たった1つだけ、リスクがあるとすれば、「植物アレルギー」。これは、敏感肌の方に限ったことではありません。
公益社団法人 日本皮膚科学会(創立は、明治33年)が公表している、「接触皮膚炎(かぶれ)」に関するQ&Aを要約すると、次のようになります。
- 接触皮膚炎(かぶれ)とは、病原体や刺激性の物質が皮膚に接触することで、かゆみ・ヒリヒリ感を伴う炎症を起こすこと。
- 接触皮膚炎(かぶれ)には、刺激性接触皮膚炎と、アレルギー性接触皮膚炎の2種類がある。
- 刺激性接触皮膚炎とは、化学物質などで皮膚が刺激されて起こるかぶれで、誰でも起こる可能性がある(アレルギー体質とは無関係)。
- アレルギー性接触皮膚炎とは、アレルギー(特定の異物に対して敏感な状態)のある人のみに起こるもの。
- アレルギー性接触皮膚炎は、植物の葉・花・茎・樹液などに含まれる物質が、原因となる場合もある。
- 刺激性接触皮膚炎は、アレルギー性ではないので、特に検査を行なわない。
- アレルギー性接触皮膚炎の検査で、最も重要なものは、パッチテスト。
パッチテストについて、詳しくは「ヘナ白髪染めトリートメント【パッチテストのやり方と48時間の理由】」を参考にしてください。
敏感肌にも安心な理由
白髪を染めるのですから、もちろん染料は不可欠です。「天然100%ナチュラル染料」であれば化学物質によるリスクはゼロなので、敏感肌の方も安心。
葉に含まれる成分が、髪のケラチン(たんぱく質)と結合する性質があるため、天然の白髪染めとして利用することができるのです。
髪に優しい
ただ白髪を染めるだけではありません。髪に優しいトリートメント効果があるため、白髪のない若者にもオススメ。
ヘナの葉に含まれる成分で白髪を染めながら、繊維質が髪の表面を包みこむため、髪のツヤが増すのです。
肌に優しい
ヘナカラーのはたらきは、肌に優しいどころか頭皮を元気にしてくれます。
なんと、抗酸化力で頭皮を健やかにして、髪のハリ・コシを増すことになるのです。
自宅で白髪染めトリートメント
手軽に自宅で白髪染めトリートメントできますから、美容院で施術するよりも圧倒的に経済的です。
化学物質を全く含まない天然100%のヘナカラーによって、「白髪は染まり」「髪にツヤが出て」「髪のハリ・コシが増し」「しかも経済的」なのですから、一石四鳥ではないでしょうか。
【発表】
新成分や新技術の登場もあり、2021年2月に白髪ケア製品のランキングを見直しました。健やかで丈夫な頭皮と黒髪を回復するための参考にしてください。
⇒ 白髪対策おすすめベスト3を比較~頭皮と黒髪を回復して快適な毎日を!
△上のリンクをクリック△