白髪染め ヘナカラー

白髪染めでゴワゴワ・キシキシする髪をトリートメントで再生する方法

 

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2020/05/27

 

日本放射光学会が2015年9月に発行した「放射光 Sept. 2015 Vol.28 Vo.5」に、「放射光イメージングを用いた加齢と共に変化する毛髪内部構造評価」という論文が掲載されています。

この論文の目的は、20代から50代までの日本人女性を対象に、年齢を重ねると髪の内部構造がどのように変化するのか調べることです。

 

出典:放射光 Sept. 2015
Vol.28 Vo.5 表紙

 

下図左のグラフは、白が「根元部分の髪」の密度(g/cm3)、網掛けは根元から30cmだけ「毛先の方向にある髪」の密度(g/cm3)を示します。グラフで分かるように、毛先方向の髪(網掛け)は、年代によらず根元よりも密度が小さくなるわけです。

しかも、根元(白)に比べて、毛先方向(網掛け)の密度の減り方が激しくなっています。髪は1日に約0.4mm伸びますから、30cmの長さは約2年分。つまり、毛先方向の髪は、根元に比べて2年分のダメージが蓄積してモロくなったようです。

 

出典:放射光 Sept. 2015 Vol.28 Vo.5 211ページ

 

上図右のグラフは、2-メルカプトエタノール溶液に50度で1晩つけたとき、髪から流出するタンパク質の量です。年齢とともに、明らかにタンパク質の流出量が増していく、つまり「髪がダメージに弱くなる」ことが分かります。

髪の質は、年齢とともに変化していくのです。さらに、白髪染めなどによるダメージが加わってしまえば、髪はいっそう壊れていくでしょう。

 

当記事の目的は、白髪染めによって髪がゴワゴワ・キシキシになってしまう原因と、それを根本的に解決するための方法を整理することです。

現状のまま過ごしてしまうと、髪質の変化に加えてダメージは蓄積し続け、元に戻れなくなってしまいます。そろそろ、進む方向を変えてみてはいかがでしょうか。

 

白髪染めでゴワゴワ・キシキシの髪になる原因

白髪染めを使用することで、髪がゴワゴワ・キシキシになってしまうのは、髪の表面と内部の両方にダメージが加えられるからです。そのことを理解するために、まずは髪の構造から整理してみましょう。

髪の表面を「キューティクル」が覆って、外部の刺激から髪の内部を守るとともに、髪内部のタンパク質や水分が、失われないようにしています。その内側にあるのが「コルテックス」で、黒髪のもとであるメラニン色素の多くは、コルテックスにあります。

 

出典:2014年1月30日 化学同人発行
放射光が拓く化学の現在と未来 127ページ

 

白髪染めは、酸化染毛剤とアルカリ剤が含まれる1剤と、過酸化水素が含まれる2剤を混ぜあわせて髪に塗るものです。

 

出典:ケンコーコム
(赤線は当サイト)

 

たとえば上の成分表で分かるのは、1剤の酸化染毛剤にパラアミノフェノールとパラフェニレンジアミン、1剤のアルカリ剤に強アンモニア水、2剤に過酸化水素水を配合していることです。

3種類の薬剤を組み合わせながら、次のような順番で髪を染めていきます。

  • 1剤のアルカリ剤(強アンモニア水)でキューティクルを開いて、薬剤を髪の内部に浸透させる。
  • 1剤のアルカリ剤と2剤の過酸化水素による化学反応で発生した酸素が、メラニン色素を分解して髪を脱色する。
  • 酸素と反応して、1剤の酸化染毛剤が髪の内部で発色する。

 

出典:新ヘアカラー入門 10ページ

 

このように、髪を脱色して内部から着色するため、暗く染める「白髪染め」(グレイカラー)から明るく染める「おしゃれ染め」まで、色ぞろいを豊富にすることが可能となるわけです。

ところが、この仕組みが問題の原因にもなってしまいます。2009年に日本毛髪科学協会が発行した、「新ヘア・サイエンス」によれば、「白髪染め」や「おしゃれ染め」などと呼ばれるヘアカラー製品は、髪と皮膚の両方を傷めてしまうというのです。

 

髪はゴワゴワ・キシキシに

白髪染めに含まれる過酸化水素から生じる酸素は、メラニン色素だけでなく、頭髪の成分であるタンパク質(ケラチン)も分解して、髪をゴワゴワ・キシキシにしてしまいます。

明るい色に染めるほど、強く脱色するために過酸化水素の濃度を濃くして、さらに髪のダメージが増してしまうのです。

 

出典:新ヘア・サイエンス 38ページ

 

頭皮は接触皮膚炎(かぶれ)に

白髪染めによる、肌(頭皮や顔)への影響は、2種類あります。1つ目は、1剤のアルカリ剤と、2剤の過酸化水素による、一次刺激性皮膚炎と呼ばれるもの。2つ目は、1剤の酸化染毛剤による、アレルギー性皮膚炎と呼ばれるものです。

一次刺激性皮膚炎は洗い流すことでかなり防止できますが、アレルギー性皮膚炎の場合は、アレルギー反応が成立してしまえば炎症が起きてしまいます。使用前のパッチテストとは、アレルギー性皮膚炎を確認することが目的なのです。

 

出典:新ヘア・サイエンス 218ページ

 

カラートリートメントも、白髪を染めるのは化学染料。その大きなリスクを整理しましたので、参考にしてください。
⇒ 白髪染めトリートメント~ノンジアミンも染料リスクはジアミンと同じ!

 

白髪染めでゴワゴワ・キシキシになった髪を再生

白髪染めから大きなダメージを受けてゴワゴワ・キシキシになった髪を再生して、もとの元気な状態に戻る方法とは。その答えが、「最高のヘナを求めて 髪を美しくする奇跡の植物(森田要 著)」にありました。

ヘナカラー(ヘナ白髪染め)の全体像については、以下の記事を参考にしてください。
ヘナカラー(ヘナ白髪染め)~数千年の時を重ね脈々と受け継がれる伝説

 

出典:最高のヘナを求めて 表紙

 

著者は長きにわたって美容師であり美容院経営者でもあるので、カラーリング・トリートメント・パーマによるダメージを、誰よりも知りつくしているといえます。

その著者が提唱する、本来の艶やかで美しい髪を取り戻す方法とは、たった2つのことを実践するだけです。

 

  • 白髪を染めるのに、化学物質の使用をやめる。
  • 天然100%のヘナカラーを使って、髪と頭皮を再生していく。

 

白髪染めでゴワゴワ・キシキシになった髪を再生するための、具体的なポイントは4つとなります。

これまでのやり方とは、大きく異なるものもあるでしょうが、1つ1つ確実に達成しながら方向転換をしたいものです。

 

化学物質による白髪染めをやめる

髪をゴワゴワ・キシキシにして、髪の土台である頭皮にもダメージを蓄積させたのは、白髪染めに配合される化学物質です。どれほどオシャレを磨いても、髪と頭皮の素材が壊れてしまっては意味がありません。

頭皮や髪を健康な状態に整えることから始るためにも、白髪染めやパーマなどに配合される化学物質に頼らないことから始めるべきです。

 

洗髪回数とシャンプー剤・トリートメント剤の量を減らす

洗髪の回数が多いと頭皮の脂分が減り、そのことに体が気づきます。そのため、かえって体が脂分を過剰に分泌して頭皮は脂っぽくなり、毛穴をふさいで脱毛につながってしまってしまうのです。

洗髪の目安は、2~3日に一度くらいが適当のようです。シャンプー剤・トリートメント剤の量が多いと、頭皮に残って毛穴をふさぐため、生えてくる髪にも力がなくなってしまうので注意してください。

 

 

【洗髪のポイント】

洗髪の目的は、毛髪と頭皮の汚れを取り除いて、酸化した余分な脂分のみを洗い流すことです。

余分な脂分で毛穴が詰まるのを防げば良いのであって、脂分を全て完全に取り除く事ではない、という点を心がけてください。

 

【正しい洗髪の方法】

  1. お湯でよく洗う(お湯だけで、汚れの80%は流せます)。
  2. 少量のシャンプー剤を使い、やさしく短時間で洗って、よく洗い流す。
  3. 少量のトリートメント剤を髪につけ、よく洗い流す。

シャンプー剤やトリートメント剤が残って、毛穴をふさいでしまわないよう、しっかりと洗い流すことが大事です。

 

ゴワゴワ・キシキシの髪を少しづつ再生

ゴワゴワ・キシキシになった髪の完全修復はむずかしいので、少しづつ修復して切りながら、長い目で見て髪型を整えていく必要があります。

白髪を染めながら、ハリ・コシのある新しい毛が再生してきた頃に、傷んだ髪の毛先をカットすることをくり返していくわけです。

 

天然100%ヘナのトリートメント効果

たとえばヘナカラーは、白髪を染めることに加えて、髪のトリートメント効果と、頭皮を健康にする抗酸化力があります。その結果として、傷んだ髪の再生を促進し、頭皮をケアして、髪にハリ・コシ・ツヤが増すわけです。

ここでは詳しく掲載しませんが、図書にはヘナカラーのさらなる効果まで述べられています。ヘナカラーを頭皮にしっかり塗ることで、頭皮の余計な脂分を取って育毛を促進し、髪が増えるというのです。

 

ゴワゴワ・キシキシの髪にヘナ白髪染めトリートメント

白髪染めで、ゴワゴワ・キシキシになってしまった髪。化学物質に頼らず、天然100%のナチュラル染料を活用すればリスクがなくなります。

 

「植物のヘナ」は、その有効性と安全性を、長い人類の歴史が証明してきました。

古くから世界中で利用されてきたのは、ヘナカラーが「白髪染め&ダメージヘアのトリートメント剤」という2つの効果を備えるからです。

 

出典:Wikipedia「ヘンナ」

 

天然100%の安全なナチュラル染料

ヘナの葉に含まれる染料成分が、髪の主成分であるケラチン(たんぱく質)と結合するため、天然100%の白髪染めになります。

白髪を染めるのが「天然100%のナチュラル染料」であれば、安心・安全で、化学物質によるリスクは完全にゼロです。

 

髪と頭皮を元気に

白髪を染めることに加えて、ヘナの葉に含まれる繊維質成分が髪の表面を包みこむため、トリートメント効果によって髪の艶が増します。

さらに、頭皮を健やかにする抗酸化力で、髪のハリ・コシを増す効果さえあるのです。

 

自宅で手軽に使えて経済的

自宅で手軽に白髪染めトリートメントできるので、なんといっても圧倒的に経済的です。

化学物質ゼロの天然100%ナチュラル染料によって、「白髪は染まり、髪にツヤが出て」「頭皮は健康になり、髪のハリ・コシが増し」「安全・安心」「しかも経済的」、まさに一石四鳥ではないでしょうか。

 

さらに詳しい内容は、以下をご覧ください。
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