白髪染め

ヘナ白髪染めトリートメントの効果と安全性~美容院プロがアドバイス!

2018/11/26

 

平成16年(2004年)に学陽書房から発売された、「NEW 若々しく美しい髪を保つために トリートメントヘアカラー ヘナ(以降は、同書と呼ぶ)」。

 

同書 表紙

 

初版が発行されたのは1998年で、著者は東京 南青山の美容院「Le Ciel(ル・シェール)」を経営する塩田要さんです。現場の最前線で活躍されている方の記述に、迫力を感じます。

当記事はヘナを掘りさげる第2回目で、美容院プロによって、前回よりも踏みこんだ内容となっています。ヘナの基本部分については、第1回目の内容と変わらないため、新たに分かった重要なポイントだけを掲載しました。

 

特に次の2点については、必読といえるアドバイスですので、注目してください。

  • ヘナが持つ2つの効果(白髪染めであり、トリートメントでもある)を、白髪の混ざり具合によって、どのように使い分けるのか。
  • 天然100%のナチュラルヘナを、どのようにして見分けるのか。

 

ヘナ白髪染めトリートメントの効果と使い分け方

著者が白髪染めとしてヘナに向き合う姿勢は、同書の題名に色濃く現われているのではないでしょうか。「トリートメント ヘアカラー ヘナ」、順番としてトリートメント効果が先なのです。

序文の冒頭には、以下のような記述があります。

 

「お客様の髪の毛を、染めれば染めるほど傷んでいく」

「どんどんコシのない、パサパサした髪になっていきます」

「美容師たちはみな、経験上分かっています」

「なんとか髪の毛を傷めないで、染める方法はないものか」

 

著者は、髪の傷んだお客様にヘナを使ってみて、まずはトリートメント効果にびっくりしたといいます。

白髪を染めるうち、髪を傷めないどころか、トリートメント効果のあるヘナに、プロとしての確信を得たようです。

 

第1回目で整理した、ヘナ白髪染めトリートメントの基本知識について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
ヘナ白髪染めの効果と頻度や保管方法~デメリットへの対応策も!

 

白髪染め効果~色味について

ヘナを「白髪染め」という機能面だけから見ると、1つの弱点があります。

ヘナは色の種類が限定されるし、粉の品質や染める人の髪質によって、染まり方も変わるため、決まった色に染めることができません。

 

 

つまり、どんな色に染まるのか、計算することもできず、染めてみなければ分からないのです。

粉によっては赤く染まり、粉を変えると落ち着いたオレンジ色に染まりと、色味がヘナによって微妙に変わります。

 

一般的な白髪染めの場合は、製品が同じであれば色味も一定していますから、ヘナはかなり様子が異なる感じ。

さらに、白髪を黒く染める人の多い日本人にとっては、ヘナの色味がヘナを使ううえでの難点にもなっているようです。

 

白髪染め効果~安全性について

髪を傷めずに染めることができるヘナには、思わぬところにもメリットがあります。染め方が簡単で安全なため、自宅で気軽に白髪染めできるのです。

危険の多い染料を使う場合は、頭皮につかないようにするため、技術を持った美容師さんに染めてもらう必要があります。ヘナであれば、かりに失敗しても人体への危険性は極めて少ないため、自宅でかんたんに染められます。

 

お湯(または水)と混ぜてペースト状にしたヘナを、白髪に塗って1時間ほど放置しておくだけ。あとは水でよく洗い流して、シャンプーすれば完了です。

時間をかけたほうが色味が深まるので、1時間から1時間半おくことを著者はすすめています。染める回数を増やすよりも、1回に充分な時間をかけるほうが大事とのことです。

 

 

一般的な白髪染めは、時間厳守(約30-40分)。ついうっかり放置すると、髪の傷みはひどく、場合によっては頭皮が赤くただれることも。誤って目に入ろうものなら、角膜を傷める事故もあり得ます。

ヘナなら目に入っても洗い流せばOKだし、髪につけたまま長時間放置すれば、むしろトリートメント効果が上がるほどです(天然100%の場合)。

 

髪質で染まり方が変わるとか、ヘナによって色味が違うというのも、見方によっては人それぞれで、自然な感じに仕上がるともいえるわけです。

髪全体を黒々と染めるよりも、髪の毛全体が明るいイメージになります。色のバランス的には、白髪が全体の10%程度だとオシャレな仕上がりになるそうです。

 

ヘナにリスクがあるとすれば、何なのか。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ ヘナ白髪染めトリートメント~妊娠中の危険性や癌とローソンの関係は?

 

トリートメント効果

ヘナをトリートメントとして使用する方法は、染色と同じ。放置する時間は長いほど良く、1時間から2時間ほどおいてからシャンプーします。

ヘナを続けるうちに、トリートメント効果によって、少しずつ髪にコシや艶が出てくるわけです。特に細い髪、白髪染めで髪が非常に傷んでしまった人は、ヘナを使うことで髪が丈夫になるでしょう。

 

 

ヘナは原産地・その年の気候・採取時期・精製法などによって、品質に違いがでてきます。お茶やワインと同じですね。

一般にエジプト産よりもインド産・パキスタン産のほうが乾燥度は低く、日本人の髪質に合うと言われているそうです。

 

2つの効果を使い分けるアドバイス

黒髪と白髪の割合によって、白髪染めの効果とトリートメント効果を、使い分けていくのがオススメだそうです。

 

ほとんど黒髪

ヘナは基本的に白髪を染めるものですから、むしろトリートメント効果による髪全体の艶やコシを求めると良いでしょう。

 

白髪が5~10%

ヘナの最も効果的なパターンです。黒髪の一部にオレンジ色がまざって、メッシュの状態になります。全体の印象も明るく若々しい雰囲気になり、カットの仕方などで、かなりオシャレなムードを演出することもできるでしょう。

 

半分ほど白髪

全体的な赤っぽい印象が気になって、ヘナを使うかどうか悩む人の、最も多いパターンです。深いオレンジ色は味わいもあり、黒髪部分は黒いので、カットの工夫で赤い印象をおさえることもできるそうです。

 

白髪のほうが多い

インディゴなどのハーブをブレンドしたものを、ヘナで染めた髪に塗り重ねることで、栗色の髪色を作り出す方法もあります。その場合は、まずヘナで3~4か月染めてオレンジ色が定着してから、重ね塗りによって、暗めにぼかす方法が良いでしょう。

 

ほとんど白髪

オレンジ色が好きな方にはヘナをおすすめし、そうでなければ銀髪を生かすことを、著者はオススメするそうです。ヘナのトリートメント効果で、美しい銀髪にするアプローチ。著者の信念を感じます。

 

ヘナ白髪染めトリートメントの安全性と見分け方

一般的にヘナと聞けば、天然の安全な白髪染め、というイメージです。ところが、合成染料を配合して、黒や茶色に染まるようにしたヘナが、市販されている現状もあるといいます。

天然のヘナだと思って購入したものの、じつは天然のヘナではなく、結果的にかぶれてしまった、という例も実際にあるそうです。

同書では、実際に販売されているヘナの、種類と見分け方を紹介しています。

 

ナチュラルヘナ

同書のオススメは、天然100%のナチュラルヘナです。

 

 

粉の状態でも、水に混ぜてもウグイス色で、見た目は抹茶のよう、香りも抹茶(または畳い草)のような香りをしています。

作られてから時間が経過する(または日光に当たる)と、新鮮なものに比べて品質が落ちて、黄土色または茶色に近くなります。

なお、第1回目でも取りあげたように、天然のヘナも、絶対に安全というわけではありません。染める前にパッチテストを行なうよう、同書でもアドバイスしています。

 

ブラックヘナ

天然のヘナにジアミン系の染料、なかには、劇薬の酸化バリウムが含まれているものもあります。かぶれる場合は、ヘナでなくジアミン系の物質によるものなので、ブラックヘナはナチュラルヘナとはまったく別物、と考えたほうが良さそうです。

粉の色は黒で、金属系の匂いがします。

 

ダークブラウンヘナ

茶色の化学染料(おそらくジアミン系)が含まれており、暗めのブラウンに染まりますが、かぶれなどのおそれも。

粉の色は、茶色が多いようです。なかにはグリーンのものもあるため、知らない人はナチュラルヘナと間違える可能性があります。

ただし、ナチュラルヘナと違い、ダークブラウンヘナは、水に混ぜると黒くなり、匂いも金属系です。

 

ヘナ白髪染めトリートメントの効果と安全性~まとめ

ヘナの効果は、「白髪染め効果」と「トリートメント効果」です。しかも、天然100%のナチュラルヘナは安全なので、自宅で気軽に使うことができます。

白髪が全体の5~10%だと、ヘナの最も効果的なパターンですが、白髪の量に応じて、2つの効果を使い分けるのがオススメだそうです。

ブラックヘナ(粉の色は黒、金属系の匂い)やダークブラウンヘナ(水に混ぜると黒、金属系の匂い)は、ナチュラルヘナとは別物と考えてください。ただし、ナチュラルヘナも、パッチテストは必要です。

 

-白髪染め