ヘナ白髪染めの方法と時間~自宅で染める前のシャンプーや洗い流し方も
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2019/10/03
ヘナ白髪染め(ヘナカラー)の使い方を整理するにあたって、当記事では、同じ著者による2冊の図書を参考にします。著者は、美容院の最前線で活躍しながら、全国でヘナカラーの普及活動も行っている塩田 要さん。
1つめは「NEW 若々しく美しい髪を保つために トリートメント ヘアカラー ヘナ」で、2つめ「美髪再生 髪にやさしいヘンナをはじめましょう」の著者名は、塩田 鹿納命さんとなっています。
はじめの図書が発行されたのは1998年で、その10年後の2008年に発行されたのが2つ目の図書です。著者の豊富な経験に、裏付けられた内容であることが分かりますし、信頼感には抜群のものがあります。
当記事では、「ヘナカラーを使う」ためのポイントに絞って、実用面で役立つ情報を整理しました。歴史の長いヘナ、話題が豊富な植物なので、いくつか参考記事も掲載します。
本物の純粋なヘナを選ぶなら、以下をご覧ください。
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目次
ヘナ白髪染めとは
ヘナはミソハギ科の植物で、乾燥して粉にした葉を、白髪染めとして使います。
ヘナカラー(ヘナ白髪染め)の全体像については、以下の記事を参考にしてください。
⇒ ヘナカラー(ヘナ白髪染め)~数千年の時を重ね脈々と受け継がれる伝説
著者が現場の最前線で経験した、髪の傷んだお客様への解決策ともいえるもの。図書の題名からも分かるように、著者がヘナカラーの効果として確信するのは、なんといっても「トリートメント効果」なのです。
パサパサに傷んでいた髪に、コシとツヤがでてきたことに驚いたといいます。だからこそ、髪が傷んだり、くせ毛で悩む若い人たちにも、優れたトリートメント効果のヘナカラーを、オススメしているのでしょう。
天然100%のナチュラル・ヘナカラーは、化学合成染料が配合されたヘアカラーと違って、色の種類は赤橙色に限定されるし、染まり方も粉の品質や染める人の髪質によって異なるわけです。
それらのデメリットは、インディゴなどのハーブをブレンドして髪を栗色にしたり、カットの仕方によって、オシャレで赤橙色をおさえた仕上がりにすることで、克服できると著者は主張しています。
参考図書の1つめ「NEW 若々しく美しい髪を保つために トリートメント ヘアカラー ヘナ」について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
⇒ ヘナ白髪染めトリートメントの効果と安全性~美容院プロがアドバイス!
ナチュラルヘナを見分ける方法
市販の「ヘナ」と呼ばれる製品には、天然100%ではなく、化学合成染料を配合することによって、白髪を染めるものもあるようです。とくに「かぶれる」ときは、その可能性が高いといえます。
日本では化粧品として販売されているヘナカラーですが、医薬部外品にしか使用できない染料が、含まれている場合もあるといいます。じっさい、成分の分析で「100%ヘナです」と証明するのは困難、というのが現実なのです。
とくに、「白髪が黒く染まるヘナ」として販売される「ブラックヘナ」には、ジアミン系の酸化染料が含まれる場合が多いので、商品パッケージの文言だけでなく、成分にも注意したいところ。
著者のオススメは天然100%のナチュラル・ヘナですが、化学合成染料が含まれる製品でも見分けがつかないものもあるため、色と匂いで見分ける方法も掲載されていました。
天然100%のナチュラル・ヘナは、粉末の見た目は抹茶のよう、香りも抹茶(または畳い草)のようで、水と混ぜてから時間が経過すると、黄土色または茶色に近くなります。
天然100%のナチュラルヘナ
(左は乾燥粉末、右は水と混ぜたもの)
いっぽう、化学合成染料が含まれるケミカルヘナは、粉末の色は黒、茶、グレー、とさまざまで、なかにはグリーンのものもあるため、ナチュラルヘナと間違える可能性も。ただし、水と混ぜれば黒系の色になり、匂いも金属系や石油系になります。
ケミカルヘナ
(左は乾燥粉末、右は水と混ぜたもの)
以上のような点に注意しながら、天然100%のナチュラル・ヘナカラーを選ぶようにしたいものです。
ヘナ白髪染め~自宅で染める方法と時間
天然100%ナチュラル・ヘナカラーの粉末のみを使用して、自宅で「白髪染め&トリートメント」する手順です。
パッチテスト
人によっては、自然の植物にアレルギーをおこす場合もあるので、使用する前には必ずパッチテストを行なうようにしてください。
【1】ヘナカラーの粉を、少しだけ水と混ぜます。
【2】腕や足などの、皮膚がやわらかい部分に少し塗ります。
【3】48時間経過して、ヘナカラーを塗った個所を確認し、特に皮膚に変化がなければ使用しても大丈夫です。
皮膚のやわらかい部分に
少しつけて絆創膏を貼る
準備するもの
まず、次の道具を準備してください。
- ぬるま湯(または水):目安の分量(説明書に記載)は、その日の湿度で微妙に変わります。
- プラスチックまたはガラス製の容器:金属製は植物のヘナと化学反応を起こすので、使用しないでください。
- タオル:フェイスタオル程度の大きさのもの。
- ペーパータオル
- 使い捨てビニール手袋
- 泡だて器
- ハケまたはクシ
ヘナカラーを作る方法
ぬるま湯(または水)を加える前に、ヘナカラーの粉に固まりがないか確認して、ある場合はつぶして粉状にしておきます。
【図上】
プラスチックまたはガラス製の容器にヘナカラーの粉を入れて、ぬるま湯(または水)を用意します。
【図中】
ぬるま湯(または水)を少しづつ全体に加えながら、泡だて器を使って円を描くように混ぜ合わせます。全体的に、マヨネーズよりゆるめの感じになったら、でき上りです。
混ぜるときに、植物染料専用オイルがあれば、数滴加えてください。
(補足)
植物染料専用オイルとは、ユーカリ油、ゴマ油、ヒマシ油をブレンドした、ヘナカラー専用のオイルです。ヘナカラーのみでも問題はありませんが、オイルを使うと頭皮が温まり、ヘナカラーの染着性アップ、髪がしっとりしてツヤが増すなどの利点があります。
【図下】
ラップでフタをして、そのまま常温で1日置くと、色が深緑から茶色に変わります。
出典:美髪再生 94ページ
染める前のシャンプー
洗髪せずに、そのまま塗っても、特に問題ありません。
ヘナカラーを使用する前に、髪のほこりや脂質を除くために洗髪する場合は、市販のリンスやトリートメントを使用しないでください。
これらに含まれるコーティング剤によって、ヘナカラーの成分が髪に浸透しにくくなるからです。
ヘナカラーを塗る方法
素手でヘナカラーを塗ると、手のひらや爪(つめ)が染着しますので、使い捨てのビニール手袋をして行ってください。
【図上】
髪に分け目をつけ、ビニール手袋をした手で、適量のヘナカラーを取ります。まず前頭部から、髪を少しずつ分けながら、頭皮に軽くもみ込む感じで塗っていきます。
【図下】
前頭部、頭頂部、側頭部、後頭部と塗ったら、ハケやクシを使って、こめかみや額の生え際を塗ります。
出典:美髪再生 94・95ページ
置き時間と洗い流し方
ヘナは空気に触れて酸化することで、色味が落ち着いてくるため、置き時間が長いほど、トリートメント効果も期待できます。初めての場合は、1時間を目安にしてください。
塗る回数は、1ヶ月に2~3回、理想は1週間に1回。毎週続けると、トリートメント効果で、髪にコシが出て艶やかになってきます。
ヘナカラーを髪全体に塗り終わったら、髪をまとめタオルをターバンのように巻いて、1時間ほど置きます。お湯で充分に洗い流しシャンプーし、ドライヤーで、髪と頭皮を乾かします。
染める回数を多くするよりも、1回にかける時間を長くするほど色味が深まるので、できれば1時間半おくのがオススメです。
とくにトリートメント剤としての効果を求める場合は、1時間から2時間ほどおいてから、シャンプーすると良いようです。
出典:美髪再生 95ページ
肌や衣服への着色
一時的に、頭皮が赤橙色に染まることはありますが、その他の皮膚と比べて頭皮は汗腺や脂腺が圧倒的に多いため、着色しても定着はしにくいといえます。
2~3回のシャンプーで、洗い流されて薄くなっていくので、頭皮に関しては問題ありません。
頭皮いがいの肌には、あらかじめ油性クリームを顔の周りに塗っておくなど、髪の毛の周りの皮膚に、ヘナカラーがつかないようにしてください。
もしついた場合は、ぬるま湯などを使い毛穴を充分に開いて、洗い流すと早く落ちます。肌に色が着いても、1週間ほどすれば自然に落ちていくので安心です。
素材が木綿であれば、ヘナが繊維の内部と結合するため落ちません。白髪を染める時は、多少はついてもかまわない服を着てください。
肌に着色した場合は、3日~1週間ほどで消えますから問題ありませんが、爪(つめ)は髪の毛と同じたんぱく質でできているので、染まった赤橙色はなかなか落ちません。
ヘナカラーを使用する際は、必ず手袋をしましょう!
ヘナ白髪染めの方法と時間~まとめ
天然100%のナチュラル・ヘナカラーを使うことで、白髪を染めながら、トリートメント効果(髪のハリ、コシ、ツヤを強める)を得ることができるものです。
黒髪が染まることはなく、色は赤橙色に限られますが、インディゴなどのハーブを加えたり、カットの仕方によって、デメリットを克服することができます。
初めてヘナカラーを使用するときは、置き時間の目安を1時間ほどと考えてください。とくにトリートメント効果を求める場合は、1時間から2時間ほどおいてから、シャンプーすると良いようです。
使用は1ヶ月に2~3回、1週間に1回のペースで続けると、トリートメント効果によって、髪にコシが出て艶やかになってきます。
市販の「ヘナ」と呼ばれる製品には、化学合成染料の配合されたものもあるので、成分・色・匂いなどに注意が必要となります。水と混ぜて黒系の色になったり、金属系や石油系の匂いとなったものは、天然100%のナチュラル・ヘナではありません。
なお、自然の植物にアレルギーをおこす場合もありますから、使用前には必ずパッチテストを行なうようにしてください。
さらに詳しくは、以下をご覧ください。
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