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白髪染めトリートメント~歴史に名を残す伝説の美女たちの美容術とは

 

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2020/06/15

 

2016年4月5日 原書房が発行した、「ネフェルティティもパックしていた」。著者は、アンヘラ・ブラボさんです。

 

出典:ネフェルティティもパックしていた 表紙

 

この図書は、著者の長年にわたる美容研究の集大成として、歴史に残り現在も手軽に家庭で作ることのできる、ハーブの100レシピを紹介するものです。

まさに、「レシピの宝庫」(人類の歴史からの贈り物)。最初に、伝説の美女たちの「美に対する執念」を、詳細に解説しています。

 

ネフェルティティ、クレオパトラ、イゼベル、サロメ、ルクレツィア、エルジェーベト、エリーザベト、歴史に名を刻む絶世の美女たちは、その美貌と数奇な生涯が、今なお語り継がれています。

クレオパトラは一度の入浴に、500頭ものロバのミルクを使っていたそうです。天性の美貌に満足せず、古今東西の植物や動物・鉱物を駆使して、あらゆる手段を講じながら「美」を追求しました。

 

彼女たちが極めた、美容術をはじめとする人類の叡知を、この図書では「皮膚」「頭髪」「手」「入浴」「香水」に分けており、紹介されるのはなんと100レシピ。

当記事では、「白髪」に関する4レシピを取りあげますが、どちらかというと主役たちの紹介に熱くなってしまった感があります。

 

本末転倒かもしれませんが、白髪染めトリートメントのレシピは最後に掲載し、まずは伝説の美女たちの執念を、年代順に概観してみます。

白髪染めトリートメントのレシピだけをご覧になりたいかたは、読み飛ばして最後の部分に進んでください。

 

ネフェルティティ

ネフェルティティはエジプト第18王朝の王妃で、紀元前1350年~1334年頃に在位していました。夫のファラオが精神を病んで、ファラオとしての役割を果たせなくなってからは、代理としてファラオと同等の立場で玉座を守ります。

神々と人間との橋渡しをするのは唯一ファラオのみで、その地位に女性がついたのは初めてのことでした。

 

 

不思議なことに、王家は正統な血筋を守るのが一般的であったにもかかわらず、ネフェルティティは生い立ちも最期も不明なのです。諸説入り乱れているようです。

ちなみに、ファラオが亡くなった後に即位したのが、12歳の若きツタンカーメン。ネフェルティティは、ツタンカーメンの義理の母親にあたります。

ツタンカーメンは18歳でなくなりましたが、その原因が不明というところも、ネフェルティティ同様に謎の深いところです。

 

ネフェルティティの美貌と美徳や教養は有名で、古代エジプト三大美女のひとりに数えられています。特に横顔は、世界一美しいと言われているほどです。

当然彼女も自分の魅力を自覚していて、自作のオイルやクリームで、ボディーケアをしていたそうです。

爪にはミソハギ科のハーブであるヘナ(古くから染料として使われています)で色を付け、アンチモンを原料にした墨でアイラインをしていたようです。

 

ヘナカラー(ヘナ白髪染め)の歴史と全体像については、以下の記事を参考にしてください。
ヘナカラー(ヘナ白髪染め)~数千年の時を重ね脈々と受け継がれる伝説

 

クレオパトラ

次に登場するのは、世界で最も知名度が高い女性と思われる、クレオパトラです。紀元前69年にアレクサンドリアで生まれ、紀元前30年に亡くなりました。

エジプト王プトレマイオス12世の長女で、17歳にして9歳の弟プトレマイオス13世と結婚し、共に王位につきます。当時の慣例は正当な血筋を守るために、王位を継承する際には、兄弟姉妹が結婚する習わしでした。

あらためて、ネフェルティティが異例であったことに気がつきます。

 

その後の展開は、あまりに有名なので簡略化しますが、権力独占のためプトレマイオス13世や14世を葬ります。その一方で、ローマ軍の最高司令官ユリウス・カエサル(シーザー)と結ばれ、シーザー亡きあと一緒になったのがローマの軍人マルクス・アントニウスです。

そしてマルクス・アントニウスが自決した後に、最高の晴れ着と装飾品で着飾り、香水の香りが立ちこめる中で、毒蛇を胸の上に置いて自らの命を絶ちました。

 

出典:同書 巻頭

 

激しい争いの中で常に自分の容姿を磨き続け、美貌に加えて肌はツヤツヤと輝いていたそうです。有名なミルク風呂に加えて、クリーム、パック、入浴、香水などを最大限に活用しています。

クレオパトラの貢献によって、この時代にエジプトの美容術は頂点を迎えたそうです。屠殺したばかりの仔牛で、毎朝パックしていたと言います。

顔、首、デコルテ(首から肩まわり)を仔牛の肉で覆うことによって、肉に含まれるビタミンやタンパク質が皮膚に浸透するそうです。

 

クレオパトラのレシピを見ると、強い薬剤を使うことなく、天然の素材と花や植物を中心にしていたことが分かります。さらに卵、シナモン、ハチミツ、ローヤルゼリー、ワインとローズで作った飲み物を、好んで飲んでいたようです。

 

イゼベル

次は紀元前9世紀、古代イスラエル王アハブの王妃イゼベル。国民から邪悪な女とみなされ、壮絶な死をとげましたが、神々を崇める祭りの宴で魅せる輝きは、美と情熱と色欲の神話そのものだったそうです。

 

出典:同書 36ページ

 

イゼベルはいつも性欲増進の料理とともに、シロップを飲んでいたようですが、シロップのレシピを見ると、ワインに加えたのはアーモンド、ショウガ、ヒース、ヤギのミルク、ハチミツ、シナモン、クローブとすべて天然素材です。

 

サロメ

次は1世紀、古代パレスチナの王女サロメです。妖艶さと邪悪を併せ持つ、史上まれにみる魅惑的な女性として、語り継がれています。

パーティーでのダンスを、父であるヘロデ王から褒めたたえられ、褒美は何がよいかと尋ねられました。母親と相談して、母親が憎む洗礼者ヨハネの首をねだります。

 

サロメは銀の皿に乗せられたヨハネの首を渡され、冷たくなった唇にキスをしました。サロメの画像をいくら調べても、この時の様子しか見つかりません。

銀の皿の部分をカットしたかったのですが、キリスト教世界では芸術作品のモティーフとしてあまりにも有名なので、そのまま掲載します。

 

出典:同書 巻頭

 

サロメは母親から教わった天然素材でケアしていたようですが、マッサージも巧みだったそうです。

マッサージに使用していたオイルやローションのレシピを見ると、アロエ油、ヘーゼルナッツ油、カレンデュラ(キンセンカの花)、赤いローズの花びら、ヘデラ(アイビー)の葉、ハチミツ、レモンバーム、クレイなど、すべて天然素材です。

 

ルクレツィア・ボルジア

次は、1480年にイタリアで生まれ、1519年に亡くなった、ルクレツィア・ボルジア。

39歳での死因もはっきりせず、謎が多いのですが、男性を夢中にさせる美貌と頭の良さで知られます。数奇な人生において、4回の結婚を経験しました。

 

出典:同書 巻頭

 

美しさを際立たせるための化粧品は、多くを自ら作っていたといいます。

美容液の材料としては、パッションフラワー(トケイソウ)、ベラドンナ、イブキジャコウソウ(タイムの一種)、フェヌグリークなど、さまざまな植物を好んだと伝えられているそうです。

 

エルジェーベト・バートリ

次は、1560年にハンガリーで生まれ、1614年に獄中で亡くなった、エルジェーベト・バートリです。「血の伯爵夫人」の異名を持ちます。伝説的な美貌の持ち主で、15歳で10歳年上の伯爵と結婚しました。

 

夫は49歳で亡くなりますが、城に残された彼女は、ふとしたきっかけから、侍女たちの血が永遠の若さを保つ美容液だと思い込みます。

それから領地内で連続殺人が始まり、1000人近い村の若い娘が犠牲になったといわれます。娘たちの血を抜き取ってはためて、浴びていたのです。

1611年に裁判にかけられた時に、法廷では悔悟の念が見られないどころか、「自分は若さを保とうとしただけなのに、なぜ訴えられているのか」と問い返したそうです。

 

出典:同書 巻頭

 

彼女が使用していた化粧品のレシピには毒性のある材料も含まれていますが、ヘリオトロープ、シナモン、卵黄、ネトル、ベラドンナ、マンドレイク、ザクロ、クレイなどの天然素材も欠かせませんでした。

 

エリーザベト・アマーリエ・オイゲーニエ

最後は、1837年にオーストリアで生まれて、1898年に暴漢に襲われて亡くなった、オーストリア皇后エリーザベト・アマーリエ・オイゲーニエ。

運動や美容の手入れに加えて、知性にも磨きを欠かさず、61歳で亡くなった時にも、若い頃と変わらず魅力的だったと記録されています。

 

出典:同書 巻頭

 

彼女のために作られる香水や化粧品・クリームなどには、植物や天然素材が使われ、好んだ香水も、アルペンローズ、ジャスミン、ライラック、バーベナなどが使われていたそうです。

 

伝説の美女たちが活用していたのは、植物や天然素材。現代の白髪染めは、安全なのでしょうか。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ 白髪染めトリートメント~ヘアカラーの成分と頭皮トラブルに要注意!

 

白髪染めトリートメント

歴史上、つねにヘアケアも天然素材や植物が中心であったかというと、そういうわけではありません。髪の毛を染める習慣は、古代ローマにもありました。さまざまに調合した、自家製のヘアカラーで染めていたそうです。

成分の危険性という考慮もほとんどないため、当時の女性がかかえていた抜け毛の悩みの主な原因は、この乱暴な染め方にあったようです。髪の毛がどんどん薄くなり、すっかり失ってしまう女性もいたといいます。

 

「第2章 頭髪」は、「明るい髪色」「白髪」「濃い色の髪」「酢・オイル・卵」「薄毛」「フケ」「シャンプーと石けん」「ドライシャンプー」「流行」に分けて、22レシピが紹介されています。

当記事で掲載するのは、「白髪」の部分にある4レシピ。白髪のパートで焦点が当てられているのは、「気分が上向き自信が湧いてくる」「白髪をより美しく見せる」ためのコツです。

 

1つ目は、カモミールを使ったシンプルレシピ。

 

【白髪染めトリートメント】

[材料]
白ワイン         500ml
カモミール(ジャーマン) 3にぎり

[作り方・使い方]
1 白ワインにカモミールを入れて火にかけ、沸騰したら火を止めます。
2 30分以上おいてカモミールが沈んだらできあがりです。
3 白髪染めトリートメントの後は、中性石けん、あるいはナスタチウム(キンレンカ)か卵のシャンプーを使うことをオススメします。

出典:同書 90ページ

 

2つ目は、白髪の白色をきわだたせて、白髪につややかな輝きを与える、白髪染めトリートメントです。

天然素材だけで染料や化学成分を含みませんから、効き目はゆっくりで、通常のカラー剤やトリートメントのような即効性はありません。効果が出るまでに時間がかかりますが、安全で頭皮にダメージを与えません。

 

【コーンフラワーの白髪染めトリートメント】

[材料]
コーンフラワー    大さじ山もり1
マロウブルー     1にぎり
アイ(タデアイ等)  1にぎり

[作り方・使い方]
1 1リットルの水にすべての材料を入れて煮ます。
2 材料が沈んだら、こして使用します。

出典:同書 90ページ

 

最後(3つ目と4つ目)は、1週間に2回の使用で白髪にツヤを与えて、美しい白色を引き出します。白髪による、ボヤけた髪色を改善するものです。

この白髪染めトリートメントには、ヘナのシャンプーなどが適しています。通常ヘナを使うのは、赤褐色や茶色の髪に輝きを増したい時ですが、白髪や灰色の髪で使うと、黄色みを抑えてくれるようです。

 

【色を改善する白髪染めトリートメント カモミール入り】

[材料]
マロウブルー   軽く3にぎり
カモミール軽く  軽く2にぎり(※アレルギーに注意)
オレンジの花   1つまみ

[作り方・使い方]
1 1リットルの水にすべての材料を入れて沸騰させ、温かいと感じる程度に冷めたらこします。
2 この白髪染めトリートメントで、数回リンスします。

出典:同書 91ページ

 

【色を改善する白髪染めトリートメント】

[材料]
白ワイン     500ml
オレンジの花   5つまみ
エルダー     3つまみ
レッドマートル  3つまみ
ホワイトローズ  軽く1にぎり

[作り方・使い方]
1 500 ml の白ワインにすべての材料を入れて沸騰させ、温かいと感じる程度に冷めたらこします。
2 この白髪染めトリートメントで、数回リンスします。

出典:同書 91ページ

 

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