白髪の原因

白髪の原因まとめ~10代や20代の若者(中学生/高校生/大学生)

白髪を気にせず、ストレスのない快適な毎日!
白髪染めトリートメントしながら健康で丈夫な髪と頭皮を手に入れる方法

2019/05/26

 

白髪というのは、年齢を重ねると生えてくるものだというのが、世間一般の感覚でしょう。若くして白髪のある人にとっては、自分だけが特別な状況にあると、感じてしまうかもしれません。

まずは、信頼できる情報に基づいて、正しい知識を得ることが重要といえます。本質さえ分かっていれば、世の中に氾濫する様々な情報に、流されることはないはずです。まずは、医学の白髪に対する考え方を、知ってしまいましょう。

 

1954年に発行された、総合的な医学専門辞典である、「南山堂 医学大辞典」。60年以上にわたって、医学・医療の業界から信頼を得てきました。

 

出典:南山堂 医学大辞典 表紙

 

日常生活で、一般の人が目にする辞典ではありません。医学用語が多いため、理解しにくいからです。医学事典を読むことなど人生でもめったにありませんから、この機会に白髪の基本を知ってみてはいかがでしょうか。

10代から20代前半までの、中学生、高校生、大学生に生える白髪を整理します。

 

なお、当サイト全体の結論を「白髪染めトリートメントしながら健康で丈夫な髪と頭皮を手に入れる方法」に整理しましたので、合わせてご覧ください。

 

10代20代(中学生/高校生/大学生)の白髪

白髪というのは、いがいに範囲が広いものです。10代20代の中学生、高校生、大学生に生える白髪を、医学大辞典の分類にしたがって、整理していきます。

医学用語では白髪を、「白毛(はくもう)」と呼びます。「南山堂 医学大辞典」で「白毛(はくもう)」を解説するのが、以下の部分です。

 

 

毛母細胞

白毛の解説を、序文、先天性白毛、後天性限局性白毛、若白髪と4つの部分に分けました。順に見ていきましょう。

 

まず最初に、序文を理解するために必要なのが、「毛母」「メラノサイト」「メラニン」という3つの単語の意味です。

毛髪は、毛母細胞という細胞によって作られます。毛母細胞が細胞分裂をすることによって、新たな毛髪が根元から積み上がっていくのです。解説にある「毛母の」という言葉は、「毛母細胞あたりの」という意味だと考えてください。

 

色素細胞

10代20代の中学生、高校生、大学生に生える白髪、次は「メラノサイト」と「メラニン」です。

 

 

上に掲載した右側の「メラニン」については、赤線部分のみを理解しておけば充分でしょう。つまり、メラニンは微生物からヒトまで全ての生き物に存在する色素で、黒色のユーメラニン黄色のフェオメラニンの2種類だけです。

日本人は黒色のユーメラニンが多いので黒髪ですが、黄色のフェオメラニンが多くて黒色のユーメラニンが少なければ金髪になります。2種類の色素の量が変わることによって、金髪の色合いも変わるし、栗色の頭髪になったりするわけです。

 

次に左の「メラノサイト」を、意訳しながらまとめてみます。日本語では「色素細胞」と呼ばれ、半世紀前から知られている細胞です。

【1文目】
色素メラニンを作り出す唯一の細胞が、色素細胞(メラノサイト)です。樹枝状の(木の枝のような形をした)細胞で、全身に分布します。

 

出展:FRAGRANCE JOURNAL 2014年3月 30ページ

 

【2文目】
色素細胞(メラノサイト)は、顔面に多く、お腹やお尻に少なく、手のひらや足の裏には存在しません。

【3文目】
色素細胞(メラノサイト)内のメラノソームという膜小器官(うすい膜でおおわれた細胞よりも小さな器官)の中で、色素メラニンが作られて貯蔵されます。メラノソームごと色素メラニンが肌や毛髪に送られて、色が与えられます。

 

 

【4文目】
人種が異なっても、色素細胞(メラノサイト)の分布や数は同じです。人種によって皮膚の色が違うのは、メラノソームの数が異なるからです。

【5文目】
年齢を重ねるにつれて、色素細胞(メラノサイト)の数は減っていきます。

【6文目】
幹細胞(色素幹細胞といいます)が、色素細胞(メラノサイト)を作り出します。色素幹細胞は年齢を重ねるにつれ衰えていき、(色素細胞も減って)白髪などができます。(当サイト補足:毛母細胞を作り出すのは、毛包幹細胞です。)

 

出展:細胞工学 2013年 第32巻 第10号 1039ページ
(星印が毛母細胞と色素細胞)

 

【7文目】
色素細胞(メラノサイト)の「がん化」したものが、悪性黒色腫(メラノーマ)です。

 

生える仕組み

10代20代の中学生、高校生、大学生に生える白髪、基礎知識の次は、黒髪が白髪に変化する仕組みです。

 

 

色素細胞で作られた黒色の色素(ユーメラニン)が、毛母細胞に運び込まれることによって、毛髪は黒髪になります。

黒色の色素が毛母細胞に運ばれるまでの間に、何らかの理由で経路が途切れると、毛母細胞は色素のない状態となります。

 

毛髪が伸びる速さは1日に約0.4mm、1ヶ月に約1.2cm。毛髪の根元に黒色の色素がないまま、根元から白髪が積み上がっていきます。

以上のように、白髪の生える仕組みは、一般的なケースと同じです。白髪になる時期が早いだけで、仕組みは変わらないということを最初に理解しておいてください。

 

出展:細胞工学 2013年 第32巻 第10号 1039ページ
(白髪の白い部分と「毛母細胞 色素細胞」の文字は当サイトによる)

 

白髪対策については、「白髪染めトリートメントしながら健康で丈夫な髪と頭皮を手に入れる方法」に整理しましたので、ご覧ください。

 

10代20代(中学生/高校生/大学生)~先天性と後天性

10代20代の中学生、高校生、大学生に生える白髪、次は医学大辞典の「2つ目:先天性白毛(生まれつきの白髪体質によるもの)」と「3つ目:後天性限局性白毛(病気によるもの)」です。

先天性白毛については、ウェルナー症候群「発症年齢は21 ~58 歳」(出典:医学大辞典 186ページ 「ウェルナー症候群」)が該当すると考えられるので、以下に掲載しておきます。

【ウェルナー症候群】(出典:医学大辞典 185・186ページ)

現在までに世界中で1,200例の報告があり、日本での報告が80%を超えています。劣性遺伝による疾患で、日本では近親結婚者(特に、いとこ婚)の例が多いです。発症年齢は21~58歳で、一般に低身長で、20歳頃から白髪、頭髪の脱落、とがった鼻、小さな口、声帯が委縮して高い声、といった症状が現れます。

 

その他について詳しくは、医学大辞典の「先天性白毛」全文を解読した記事を参考にしてください。
⇒ 白髪の原因と遺伝の解明!医学大辞典「先天性白毛」の全文を解読する

 

次の「後天性限局性白毛」については、以下の記事で詳しく整理しました。
⇒ 白髪の原因と対策(後天性)まとめ~病院の何科で治療すれば治るのか!

 

10代20代(中学生/高校生/大学生)~若白髪

10代20代の中学生、高校生、大学生に生える白髪、次は医学大辞典の最後に掲載されている「若白髪」です。

最後にあっさりと、「優性遺伝」とだけ解説されていますが、10代20代に最もあてはまる部分でしょう。

 

ウェルナー症候群では「劣性遺伝」、若白髪では「優性遺伝」という言葉が出てきました。この違いを、理解していただく必要があります。

ヒトの体は小さな細胞が集まってできていて、細胞には「核」と呼ばれるものがあって、核の中にあるのが遺伝子。遺伝子は父親からもらったものと母親からもらったもの2つで1組となって、初めて設計図としての意味を持ちます。

2つで1組の遺伝子のうち、2つともそろった時に初めて性質が現れるものを劣性遺伝、1つでもあれば性質が現れるものを優性遺伝といいます。具体的にみていきましょう。

 

若白髪になる遺伝子を「若」、ならない遺伝子を「黒」とします。組み合わせは「若若」「若黒」「黒黒」の3パターンです。

父親も母親も、ともに持っていた遺伝子が「若若」だったとします。この時は、子供の遺伝子は「若若」の1パターンしかありません。当然のことながら、若白髪になります。

 

 

父親が「若若」で母親が「若黒」だったとします。子供の遺伝子は「若若」か「若黒」で、ともに優性の「若」遺伝子を含みますから、子供は必ず若白髪になります。

 

 

父親が「若若」で母親が「黒黒」の場合は、子供の遺伝子は「若黒」のみで、やはり優性の「若」を含みますから子供は必ず若白髪になります。

 

 

父親が「若黒」で母親が「黒黒」だと、子供の遺伝子は「若黒」か「黒黒」です。「若黒」は若白髪ですが、「黒黒」の場合は若白髪にはなりません。ただし、一般的な白髪になる可能性はあります。

 

 

両親ともに「若黒」の場合は、子供の遺伝子は「若若」「若黒」「黒黒」の3パターンすべて可能性があります。「若若」「若黒」は若白髪ですが、「黒黒」は若白髪ではありません。両親ともに「黒黒」であれば、子供の遺伝子も「黒黒」のみですから、若白髪ではありません。

 

 

若白髪の人は、このようなルールにもとづいて、一般的な白髪よりも早く発症しているわけです。

 

10代20代(中学生/高校生/大学生)~白髪の原因

10代や20代(中学生、高校生、大学生)の白髪、ここまでの説明に、「原因」という言葉が登場していないことに気づいたでしょうか。

記事の前半で、「黒色の色素が毛母細胞に運ばれるまでの間に、何らかの理由で経路が途切れると、毛母細胞は色素のない状態となります。」と記述しました。

これこそが、白髪の本当の原因で、4つ考えられます。ストレスをはじめとする生活習慣は、白髪の原因ではありません。

 

【白髪の原因1】
黒色の色素を作るのは色素細胞(メラノサイト)ですから、色素細胞(メラノサイト)が減るかなくなってしまえば白髪になります。

 

 

【白髪の原因2】
実際に黒色の色素を作っているのはメラノソームですから、メラノソームが減るかなくなってしまえば白髪になります。

 

 

【白髪の原因3】
メラノソームの中で「黒色の色素を作るための材料」(チロシンというたんぱく質)か「反応を促進する酵素」(チロシナーゼといいます)が、減るかなくなってしまえば白髪になります。

 

 

【白髪の原因4】
黒色の色素が作られたとしても、毛母細胞に運び込むための輸送システムが機能しなくなれば白髪になります。

 

 

以上4つのうちどれか1つでも起これば、必ず白髪になります。現在は、「白髪の原因1」と老化(加齢)のメカニズムが明らかになった、という状況です。進展の著しい毛髪の科学、今後ますます期待されるところです。

これで医学大辞典の説明は終了です。お疲れ様でした。「若白髪の謎に挑戦【毛髪の科学】全3回シリーズ」は、半世紀前に若白髪の青年が雑誌に投稿した謎に挑戦するものです。詳しくは、以下の記事をご覧ください。。
⇒ 白髪の原因は遺伝?若い男性(10代で若白髪の男)の研究結果とは!

 

10代20代(中学生/高校生/大学生)の若者~白髪の原因まとめ

10代や20代(中学生、高校生、大学生)の白髪について、医学の見方を整理してきました。白髪を分類すると、「一般的な白髪と若白髪」「生まれつきの白髪体質」「病気による白髪」。若白髪と一般的な白髪の原因は、同じです。

あえて若白髪の特徴をいうならば、優性遺伝性ということが明らかになっていることでしょう。

白髪の原因は、黒色の色素が毛髪に届かなくなることです。ストレスなどの生活習慣は、原因ではありません。

 

当サイト全体の結論については、「白髪染めトリートメントしながら健康で丈夫な髪と頭皮を手に入れる方法」に整理しましたので、合わせてご覧ください。

 

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