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白髪の原因は栄養不足?頭皮マッサージは血行より遺伝子に効果と判明

 

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2020/05/26

 

「白髪の原因は栄養不足だから、たんぱく質・ビタミン・ミネラルの補給に気をつけて」とか、「頭皮マッサージで血行・血流をアップして、白髪を改善しましょう」とか言われると、何となくそんな気になってしまうものです。

世の中には根拠のない情報が多いものですし、「風が吹けば桶屋が儲かる」のような話は、その気になればいくらでも創作することはできます。

 

ストレス、睡眠不足、生活習慣、活性酸素など、白髪にはさまざまな原因が登場するものの、メカニズムの説明には不備が多く存在します。毛髪の仕組みと白髪の理由が、混ざってしまったものさえあります。

燃えつきて、あっという間に頭全体が白髪になることは、科学的に不可能なのです。残念ではありますが。。。

出典:出展:高森朝雄・ちばてつや/講談社

 

当記事のメインテーマは、そんなところにあるのではなくて、じつは「頭皮マッサージ」に関して、思いもよらない情報を得てしまいました。

といっても、血行・血流などという、ありふれた話ではありません。「頭皮マッサージによる遺伝子への影響」という、たまげる内容です。信頼できる出典なので、常識にこだわらず、前向きにこの情報を取り上げてみます。

 

「栄養 → 血行・血流 → 頭皮マッサージ」という、ごく普通の流れなのに、驚くべき結末が待ち構えていますので、腰を抜かさないように注意してください。

 

栄養不足は白髪の原因なのか?

最初に述べておきたいのですが、当サイトは栄養や血流を、無用のものと考えているわけではありません。カラダ全体にとって大事なのは、当たり前のことです。要するに、栄養不足が原因で、白髪になるのかどうかが重要な点なのです。

「毛髪の科学」によると男性型脱毛の原因は、「DHT(ジヒドロテストステロン)」という脱毛ホルモンであることが、明らかになっています。では、栄養との関係はどうなのか。

 

2016年7月15日 白誠書房が発行した、「薄毛治療の新常識」(麻生泰 著)。著者は、AGAスキンクリニック医師・統括診療部長をされています。なお、この図書は薄毛治療に関して記述したもので、白髪については言及していません。

 

出典:薄毛治療の新常識 表紙

 

麻生先生は図書の中で、以下のように記述されています。

 

カラダ全体の生き残りを考えると、毛髪は生命に関係する度合いが低いので、優先順位は低い。栄養素を取り込む順番としては、最後のほうに回され、重要な臓器を優先する。そのため、栄養不足で最初にダメージを受けるのは毛髪

 

東洋医学の漢方理論では、毛髪は「血の余り」と説きます。つまり血が余れば毛髪に充分な栄養が行きわたるし、栄養不足になると白髪や抜け毛などのトラブルが発生するというのです。

詳しくは、こちらの記事(⇒ 白髪の原因と生える場所(後頭部/前頭部/側頭部)と内臓(腎臓/胃/肝臓))を参考にしてください。

 

西洋医学と東洋医学の一致点から考えると、栄養不足が薄毛・脱毛をひきおこす可能性は、じゅうぶんあり得るでしょう。臨床データによるものではありませんが、説得力を感じます。

 

ただし、白髪につながるかどうかは、微妙なところです。もちろん毛包幹細胞(髪の親分)と色素幹細胞(色素の親分)は連動しているのですが、2つの幹細胞システムを維持する栄養素は、「17型コラーゲン」です。

しかも「17型コラーゲン」は、口から摂取しても分解されて、アミノ酸となってしまいます。

 

詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
⇒ 白髪の仕組みとは~老化(加齢)と幹細胞とコラーゲンの謎が解かれた!

 

頭皮マッサージで血行アップして白髪に効果?

薄毛や脱毛に対する対策として、育毛剤・発毛剤とともに、広く世間に普及する頭皮マッサージ。血行・血流のアップによって、白髪にも効果があるといわれます。

ところが、麻生先生は、頭皮マッサージによる薄毛への効果には否定的です。

 

かりにマッサージによって毛細血管が拡張したとしても、すぐに元に戻るだろうし、頭皮だけ血行・血流を良くすることなどできないだろう。

 

 

常識で考えるとは、まさにこのようなことを言うのでしょう。麻生先生のコメントには、2つの重要な常識が含まれています。

 

1つ目は、毛細血管が拡張して一時的に血行・血流がアップしたとしても、細胞の成長に影響を与えるほど、長い期間にわたって持続しないだろうという点。

2つ目は、全身のなかで頭皮だけの血行・血流を、アップし続けることなど不可能だろうという点。

 

血管は、全身につながっています。頭皮まわりの毛細血管だけを、拡げたり縮めたりしたまま、維持し続けることなどできるはずがありません。

ましてや、全身の血液量は一定です。かりに頭皮まわりの血流だけを上げ続けたとしたら、他の部分の血流は減ることになるので、逆に問題ではないでしょうか。

 

頭皮マッサージの効果については、当サイトの総集編として整理しました。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ 白髪の原因と予防や対策まとめ~頭皮マッサージの効果がついに判明!

 

同じ頭皮マッサージでも、視点を変えれば、別次元の世界に。最後のテーマです。

 

頭皮マッサージの効果は遺伝子だった!

世の中には、想像を絶する発想をする人がいるものです。頭皮マッサージの効果は、遺伝子に現れるといいます。

2017年2月にフレグランスジャーナル社が発行した、「FRAGRANCE JOURNAL 2017-2」。「頭皮マッサージが毛髪に及ぼす影響」という論文が掲載されました。著者は、アンファー株式会社 開発部 波間隆則さんです。

 

出典:FRAGRANCE JOURNAL
2017-2 表紙

 

著者は、これだけ頭皮ケアブラシや電動の頭皮ケアマシンが普及しているにもかかわらず、「頭皮マッサージが毛髪に及ぼす影響を、十分に検証した研究は見当たらない」と述べています。その主な理由は、以下の3点。

  • 頭皮マッサージによって、毛髪の成長が促進されるということ自体に論拠が乏しい。
  • マッサージをする人によって施術内容が異なるため、一定のマッサージによる効果を検証することが難しい。
  • 毛髪の変化ということを、客観的に評価することが難しい。

 

そこで著者は、発想を大胆に転換します。頭皮マッサージを、血行・血流改善の手段としてとらえるのではなく、「頭皮の細胞に、力学的な刺激を与える手段」と考えます。

そして、毛乳頭の細胞に力学的刺激を与えることによって、どのような変化が生じるのか、実験によって確かめました。

 

健常な男性9人(34歳±8歳)の側頭部に毎日4分間、電動の頭皮マッサージマシンによる刺激を、24週間おこないます。

計測は、毛髪の変化に関する3項目「毛髪の数」「毛髪の直径」「毛髪が伸びる速さ」と、毛乳頭細胞の変化に関する1項目「毛乳頭細胞の遺伝子数の変化」の、合計4項目です。

 

出典:FRAGRANCE JOURNAL
2017-2 62ページ
(赤字は当サイトによる)

 

24週目の計測結果は、毛髪の本数や伸びの速さには変化がなかったものの、「毛髪の太さが増した」ということが1点目です。

驚くべきは2点目なのですが、力学的刺激を加えた毛乳頭細胞は、「2655個の遺伝子に、2倍以上の増加」と、「2823個の遺伝子に、2分の1以下の減少」を確認したしたというのです。

 

毛周期に関連する遺伝子が増加し、脱毛を促進する遺伝子が減少したというのは、驚きの結果としかいいようがありません。

「頭皮に与えた刺激の内容と、それに反応する遺伝子との関係」を研究することで、のぞむ方向に変える可能性が生まれたともいえます。

白髪に関するものではありませんが、久々にビックリするような論文でした。

 

白髪の原因と栄養不足や頭皮マッサージ~まとめ

白髪の原因は、黒色の色素が、毛髪に運びこまれなくなることです。そのことと、栄養不足や頭皮マッサージとは、直接的に関係しません。

栄養不足は、カラダ全体の優先度を考えると、薄毛や脱毛につながる可能性は高いといえます。ただし、白髪との関係を、メカニズムで説明することはできません。

マッサージで、頭皮の血行・血流が一時的にアップしたとしても、持続しません。頭皮マッサージの効果とは、遺伝子数の変化で「毛髪が太く」「脱毛が少なく」なることでしょう。白髪とは、関係ありません。

 

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