白髪の原因

白髪の原因と女性ホルモンは無関係!食べ物はたんぱく質と銅に注目!

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2019/10/03

 

当記事の題名どおり、白髪と女性ホルモンとは無関係です。前半では、その理由を解説し、後半では白髪を改善する食べ物についてのデータを紹介します。

前半の最初に参考とするのは、2016年に日本化粧品技術者会が発行した「日本化粧品技術者会誌 Vol.50 No.1」、「毛髪を美しく健康的にするヘアケア技術」という論文が掲載されています。

著者は、資生堂 グローバルイノベーションセンターの萩原基文さんです。

 

 

この論文は、白髪や美肌の世界では有名な、メラニンの話から始まります。メラニンは水に溶けにくい物質なので、洗髪で溶けだすことは通常ありません。

ところが、ブリーチ処理や太陽光によってダメージを受けた毛髪は、洗髪でもメラニンが流出してしまうことを、実験で確かめています。

 

健常な毛髪とダメージ毛髪(ブリーチ毛髪)を、シャンプー溶液に30分間つけておいて、溶液の中に流出してきたメラニンの量を比較しています。グラフで分かるように、健常毛髪はほとんど流出せず、ダメージ毛髪では明らかに流出しているのです。

メラニンを失った毛髪は、色がくすんで美しさが損なわれます。メラニンの流出を抑えるシャンプーは、実験の結果によると、「phが高くて」「毛髪の表面をコーティングする成分が含まれる」ものが適しているそうです。

 

論文では、毛髪のダメージとメラニンに関する実験結果の次に、遺伝子の話題に移っていきます。じつは、その内容が「女性ホルモン説」の生まれた背景に、つながっていくわけです。

なぜ、白髪とは無関係な女性ホルモンが、白髪の世界に登場してきたのか、根拠をたどりながら掘りさげてみましょう。

 

なお、白髪対策のポイントは頭皮です。詳しくは、以下をご覧ください。
白髪対策をしながら頭皮と髪を再生してストレスのない快適な毎日を!

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白髪の原因~女性ホルモンとは無関係!

「風が吹けば、桶屋が儲かる」という話と同じように、白髪の原因と女性ホルモンを関連づけるのも、その気になれば簡単なことです。いつのまにか、白髪とは関係ない女性ホルモンが、取りあげられた背景とは何なのか。

結論から述べると、キーワードは「年齢」です。冒頭に紹介した論文では、毛髪のハリやコシを左右する遺伝子について論じていますが、その中に今回のテーマに関するキーワードである「年齢」が指摘されます。

 

ハリとコシの変化

論文によると、毛髪のハリやコシに関する遺伝子は特定されていて、しかも遺伝子レベルで毛根部から改善する技術があるといいます。

毛髪のハリやコシは、KAP5という遺伝子と関係があり、40歳前後から「KAP5遺伝子」の発現量が減少するために、ハリやコシも低下することが判明したそうです。「40歳前後」という言葉が、さまざまな事実とつながっていきます。

 

ちなみに、マメ科植物オノニスの根から抽出したエキスに、KAP5遺伝子の発現を高める効果があることも判明したとか。毛髪のハリやコシも、遺伝子レベルでの改善が、現実化していくのかもしれません。

 

女性ホルモン説が生まれた理由

女性ホルモンに関係が深い「閉経」は、40歳頃が大きな転換点のようです。

 

閉経時期(更年期)を迎えると、女性の体はホルモン分泌が変わり、月経は不規則になり、やがて停止する。多くの場合、50歳前後で閉経する(日本人女性の平均閉経年齢は約50歳である)。正常閉経の定義は、40歳〜54歳となっている。

(出典:Wikipedia 「閉経」)

 

順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センターの植木理恵先生は、女性の脱毛と閉経との関係について、次のように記述されています。

 

「毛髪の細さは、閉経前後で差が出てきます。」

「閉経後に毛髪密度が減ってくるのは、休止期の割合が増えるからです」。

(出典:2015年 White Vol.3 No.2 84ページ)

 

詳しくは、年齢による女性の髪の変化を整理した、以下の記事をご覧ください。
⇒ 白髪の年齢は平均いつから?女性の髪の毛は20代と40代50代で全く違う

 

白髪と年齢の関係について参考にするのは、200年6月8日 南山堂から出版された「毛の悩みに応える 皮膚科診療 毛髪最前線」。

監修は、板見智 大阪大学大学院医学系研究科皮膚・毛髪再生医学寄附講座教授と宮地良樹 京都大学大学院医学研究科皮膚科学教授で、23名の医学専門家による執筆です。

 

出典:皮膚科診療 毛髪最前線 表紙

 

この論文集には、次のような記述があります。文章がむずかしいので、意訳して掲載します。

 

加齢によって増える白髪は、一般的に30歳代後半から50歳代にかけて始まります。個人差が大きく、20歳代から30歳代前半に生えることもまれなことではありません。20歳代で白髪の目立つようであれば、若白髪と呼びます。平均的な姿としては、50歳までに約50%の人が、毛髪の50%以上を白髪が占めます。

(出典:皮膚科診療 毛髪最前線 145ページ)

 

40歳頃というのは、白髪の面でも大きな転換点なのです。これらの毛髪に関する現象が重なり合って、いつの間にか「女性ホルモン」と「白髪」が結びついてしまったようです。

そもそも白髪の原因に、女性ホルモンが入り込む余地はありません。白髪の原因は4つ考えられますが、そこに女性ホルモンは登場しようがないのです。

 

ちなみに4つの原因とは、ストレスとか栄養とか加齢とか、そのようなものではありません。なぜならば原因というのは、それが起これば必ず白髪になる、というものでなければならないからです。

白髪対策の解決法については、「白髪対策をしながら頭皮と髪を再生してストレスのない快適な毎日を!」に整理しましたので、ご覧ください。

 

白髪の原因

年を取っても、ストレスがあっても、栄養不足気味でも、白髪になる人とならない人がいるのですから、それらは原因ではありません。本当の原因は以下の4つですが、これらのうちどれか1つでも起こってしまえば、必ず白髪になります。

毛髪を作るのは毛母細胞で、毛包幹細胞が毛母細胞を供給します。黒髪のもとである色素メラニンを作るのは色素細胞で、それを供給するのは色素幹細胞です。色素メラニンが毛母細胞に運ばれるため毛髪は黒く見えますが、この経路が途切れると、色素のない毛髪つまり白髪になるのです。

 

 

【白髪の原因1】
色素細胞が減るか、なくなった。

【白髪の原因2】
メラノソーム(色素を実際に作る小器官)が減るか、なくなった。

【白髪の原因3】
メラノソームの中で作る色素が減るか、作られなくなった。具体的には、材料のチロシン(たんぱく質)が足りないか、チロシナーゼ(反応を活性化する酵素)が足りない。

【白髪の原因4】
色素を毛母細胞まで運び込むための輸送システムが、機能しなくなった。

 

現在のところ、「白髪の原因1」と加齢(老化)との関係(メカニズム)が解明されたという状況です。詳しくは、以下の4回シリーズをご覧ください。
⇒ 白髪の原因とメカニズム解明!メラニン色素で黒髪に見える理由とは?

 

白髪の原因~食べ物とたんぱく質・銅

白髪の原因と食べ物(タンパク質と銅)との関係を掘りさげるために、「白髪の原因3」を詳しく見てみましょう。

 

 

色素には黒色の色素(ユーメラニン)黄色の色素(フェオメラニン)の2種類あって、材料はともにチロシンというたんぱく質です。チロシンの変化を活性化するのが、チロシナーゼという酵素。

チロシンやチロシナーゼが不足すると、色素は作られないので白髪になる、というのが「白髪の原因3」です。

「白髪の原因1・2・4」を食べ物で改善することはできませんが、チロシンとチロシナーゼを食べ物で補うことは、論理的には可能です。

 

2012年11月30日 薬事日報社が発行した、「毛髪の科学と診断」(八木原陽一 著)。著者は(社団法人)日本毛髪科学協会 前理事、(社団法人)全国理容美容学校連盟のアカデミックアドバイザー。

日本毛髪科学協会の「毛髪診断士」生みの親で、60年以上毛髪研究に取り組んできたそうです。

 

出典:毛髪の科学と診断 表紙

 

この図書に、「科学技術庁資源調査会編の5訂 食品成分表」から調査した、食べ物に含まれるチロシンの量を比較した表が掲載されています。ちなみに毛髪の成分は18種類のアミノ酸からできていて、そのうち一番多いのがシスチンだそうです。

 

食品名(摂取量)
シスチン(mg) チロシン(mg)

ワカメ(50g)
   70       50

コンブ(50g)
   160       80

白米(100g)
   330       280

玄米(100g)
   360       290

黒ゴマ(20g)
   60       40

黒豆(50g)
   90       105

大豆(50g)
   550       600

牛肉脂なし(100g)
   760       88

鯵(アジ、100g)
   780       660

鶏卵(70g)
   550       300

出展:毛髪の科学と診断 123ページ

 

この表を見ると、チロシン(たんぱく質)を多く含む食べ物は大豆、鯵、鶏卵、玄米、白米の順であることが分かります。このことは、頭のかたすみに置いておくと、良いかもしれません。

この図書ではさらに、チロシナーゼについても言及しています。「南山堂 医学大辞典」のチロシナーゼに関する記述には、「銅イオン」のことが記述されていますが、著者は食品で銅イオンを補給することで、チロシナーゼも活性化すると述べています。

 

出典:南山堂 医学大辞典 1645ページ

 

銅イオンを多く含む食べ物は、甲殻類(エビ、カニなど)、貝類、ココアなどです。これらの摂取によって、白髪の発生を遅らせることができるのではないか、と記述しています。

白髪の原因4つのうちの、1つに対する改善策ですから、確率的にそれほど高いものではありません。しかし、「欧米人に比べて、日本人の白髪になる年齢が遅いのは、魚介類を好む食生活のためではないか」、という著者のコメントに説得力を感じます。

ただし、くれぐれも白髪を最優先にすることなく、カラダ全体のバランスを大事にした食生活をこころがけてください。

 

白髪対策のポイントは頭皮です。詳しくは、以下をご覧ください。
白髪対策をしながら頭皮と髪を再生してストレスのない快適な毎日を!

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