白髪の原因

白髪を抜くと増える?抜いたらはげる?切るほうがいいですか?

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2019/10/03

 

白髪については多くの言い伝えがあり、真相がわからないものもあります。先祖の知恵といえるのか、根拠のない迷信なのか、関連図書をもとに検証します。

本題に入る前に、少し横道にそれてしまいますが、小説で言い伝えをどのように表現しているか、確認してみましょう。

 

 

星新一の短編「儀式」に、異星人の話が出てきます。異星人が基地を作っているところを、地方の気象観測員が目撃して、本部に報告しました。

マスコミを含めた大勢で、元の場所に戻ったところ、何もありません。気象観測員が変になった、ということで決着します。

 

翌日おなじ場所で、また異星人が基地を作っていました。ところが、気象観測員はもう変人扱いされたくないし、ヘタをするとクビになってしまうので、いっさい報告しません。

 

 

異星人には、言い伝えがあったそうです。

 

最初に簡単な基地を作っていったん取り壊し、あらたに本格的な基地を作る事!

 

儀式の意味を理解する異星人は一人もいませんが、すべての異星人は必ず儀式を守ります。じつはこの言い伝え、「人間の反応の仕方」を熟知した先祖の知恵が、込められたものだったのです。

 

なお、白髪対策のポイントは頭皮です。詳しくは、以下をご覧ください。
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白髪を抜くと増える?

白髪を抜くと増える。そう言われてしまうと、本当のような気もするし。でも、目立つ数本だけは抜いておきたい。抜くと、増えてしまうかな。

悩む前に、真相を確認しましょう。

 

「白髪を抜くと増える」に科学的な根拠はない

毛髪科学の観点から、「白髪を抜くと増える」を解説した図書があります。2009年5月15日 集英社新書 発行の「専門医が語る毛髪科学最前線」(板見智 著)。

著者は大阪大学医学部を出て、現在は大阪大学大学院教授(皮膚・毛髪再生医学)をしておられます。

 

出典:専門医が語る毛髪科学最前線 表紙

 

科学的根拠は、まったくない。白髪を抜くことで、周囲のメラノサイトが悪影響を受けることはない。でも、抜かないこと。抜いたら、あとに新しく生えてくるのは間違いなく白髪だから、白髪が減ることはない。無理やり白髪を抜くことで毛根の形が変わり、次に生えてくる白髪にウェーブのかかることがある。結果としてますます白髪が目立ってしまう。

(出典:専門医が語る毛髪科学最前線)

 

白髪を抜くと周りの黒髪に影響は

下に添付した画像は、毛髪の構造を示すものです。図左は約60年前に発行された図書をもとにして、当サイトがメモから復元したもの。図右は最新のものですが、2つに違いのないことが分かります。

図には書かれていませんが、後に説明する「色素」や「色素細胞」に関する認識も、半世紀前と現在でまったく違いはありません。

 

 

では、半世紀前と現在とで、何が異なるのか。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
⇒ 白髪の多い人と少ない人?生え方でき方は半世紀前からの常識でした!

 

毛髪が黒く見えるのは、黒色の色素(ユーメラニンといいます)が毛髪に含まれているから。黒色の色素は、色素細胞(メラノサイトといいます)で作られます。

毛髪に色素のない状態が、白髪です。白髪を抜いたとき、すでに色素細胞は色素を作っていなかったわけです。

 

ただし、白髪を抜いても周りの色素細胞は傷つけませんから、白髪の周りの黒髪には影響しないのです。

 

白髪を抜いたら増えるのか

図右に星印が描かれていて、「毛母」と書かれています。これは毛母細胞といって、毛髪を作り出す細胞です。

色素細胞は毛母細胞と隣り合ったところにあります。色素細胞で作られた黒色の色素が毛母細胞に運ばれ、毛母細胞が細胞分裂によって毛髪を作るときに、黒色の色素が毛髪に入り込んでいくわけです。

 

 

皮膚は、表皮と真皮(表皮よりも奥)からなります。最も大きな違いは、真皮に毛細血管が通っている、つまり真皮には血液が流れていることです。

スリ傷をおった時にわかるように、浅い傷と深い傷では、ずいぶん様子がちがいます。表皮と違って、真皮には血液が流れているからです。

 

重要なのは、色素細胞や毛母細胞の場所が、図のとおり真皮の部分ということ。

 

下図に示すように、毛髪のうち皮膚から外に出ている部分を毛幹、皮膚の中にある部分を毛根、色素細胞や毛母細胞がある部分を毛球、といいます。

白髪や黒髪を抜いて、血が出る人はいないでしょう。血が出たら、もはやケガのレベルです。つまり白髪を抜くとしても、毛球は完全に残ったまま、毛根の途中で切れてしまいます。

抜いたとき、根本に白いつぶがある場合は、下図の「内毛根鞘」「外毛根鞘」が少しついているからです。

 

出典:細胞工学 2013年9月 vol.32
No.10 1039ページ
赤字は当サイトによる

 

白髪が生えているということは、毛母細胞は活動しているけれども、髪に黒色の色素が運ばれてこない状態です。

ということは、白髪を抜いても毛母細胞は残っているので、再び毛髪は生えてきます。ところが、黒色の色素は運ばれてこない状態ですから、再び生えてくる毛髪は白髪というわけです。

 

毛母細胞は変わらないので、毛髪の本数も変わりません。

白髪を抜いて毛根あたりの向きが変わると、白髪にウェーブがかかって、前よりも目立ってしまうことがあるようです。

 

白髪を抜くということは、数本の白髪が気になりだした、生え始めの頃に多いでしょう。

生え始めの頃は、白髪の数が少しでも増えると目立ちます。見た目に白髪が増える印象を強く感じるので、よけいに「白髪を抜くと増える」という言い伝えが、信じられてきたのかもしれません。

 

白髪対策の解決法については、「白髪対策をしながら頭皮と髪を再生してストレスのない快適な毎日を!」に整理しましたので、ご覧ください。

 

白髪を抜いたらはげる?

「白髪を抜くと増える」に科学的な根拠がないことは分かりましたが、逆に「抜いたらはげる」ということはあるのでしょうか。

 

 

白髪を抜いても毛球は残り、毛母細胞は抜く前と同じ状態です。

ということは、毛髪の本数も変わらないため、白髪も黒髪も抜いて「はげる」ことはありません。

 

白髪は切る、抜いたほうがいい?

「白髪を抜くと増える」ことも、「抜いたらはげる」こともないことが分かりました。では、要するに白髪を見つけたときには、「切る」と「抜く」どちらにするべきでしょうか。

 

さきほど説明したように、白髪を抜くと毛根あたりの向きが変わって、白髪にウェーブがかかって目立つということがあります。

抜くのではなく、「切る」が正解です。

白髪を1本だけつまみ、ハサミを白髪の根元まで下ろしていって、黒髪を切らないよう注意しながら切ってください。

鼻毛バサミのような、刃先が丸く肌を傷つけにくいものを使うと良いでしょう。

 

白髪の人はハゲない(抜けにくい)?

「白髪を抜くと増える」ことも、「抜いたらはげる」こともありませんが、そもそも「白髪の人はハゲない」という言い伝えは本当なのでしょうか。

 

毛髪を作り出すのは、毛母細胞による細胞分裂です。「白髪の人」と「黒髪の人」の、どちらが薄毛になりやすいか。

その答えを出すためには、「白髪の人」と「黒髪の人」の毛母細胞を比較しなければなりません。

 

 

そのような視点では、まだ科学的な決着がついていないそうです。図書の中では、「白髪とハゲ」の関係は、科学的な根拠のない言い伝えと記述されています。

科学的な根拠がないからといって、間違いとは限りませんから、当サイトとしてはこの言い伝えの真偽は不明としておきます。

 

白髪は、まわりの黒髪より太い?

最後に、図書では触れていませんでしたが、「白髪は、まわりの黒髪より太い」という言い伝えについて。じつは、この言い伝えは少なくとも30年以上前に、結論が出ています。

1984年(昭和59年)3月に発行された、「大阪樟蔭女子大学 論集 第21号 白髪の強度について 野上昭子・宇野虹ニ」という論文です。

 

出典:大阪樟蔭女子大学 論集
第21号 表紙

 

出展:大阪樟蔭女子大学 論集
第21号 107ページ

 

ある日本人男性の、59才から61才にかけて、自然に抜けた頭髪を入手します。

入手した頭髪には、黒髪と白髪が含まれており、太さを比べた結果が論文に掲載されているのです。

 

結論は、髪の太さの分布に変わりはなく、昔から言われる「毛の太い人は白髪になりやすい」という俗説はあまり関係なさそうだと書かれています。

つまり、「白髪は、まわりの黒髪より太い」という言い伝えも、あまり関係なさそうです。

 

なぜ、このような言い伝えが登場したのか。白髪が増えてくると、黒髪と白髪のまざった状態になります。

白色は膨張色なので、同じ太さでも黒髪より白髪のほうが太く見える、それが言い伝えの生まれた理由ではないでしょうか。

 

白髪を抜く~まとめ

白髪を抜くと増えるのか、抜いたらはげるのか、白髪は切るのか、抜いたほうがいいのか。

答えは、とても単純です。抜いても、増えません。抜いても、はげません。抜かずに、切りましょう!

 

白髪対策のポイントは頭皮です。詳しくは、以下をご覧ください。
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